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2月18日(土)にセゾン現代美術館のコレクションからマン・レイのオブジェと版画(回転ドア)、計12点を、横浜市中区のYCC ヨコハマ創造都市センターに持込、展示(13:00〜14:30)と巖谷國士氏による講演会(15:00〜16:30)「マン・レイ/オブジェ/シュルレアリスム」が催された。実は1月にマグリット研究のOさんから、催しを教えていただき、出品作や講演の内容などを確認していた。残念ながら今回は出掛けられなかったので、YCCの担当者に紙の資料をお願いしていたところ、本日、チラシが到着したのである。
セゾンのコレクションは、これまでも何度か観ているので躊躇した訳であるが、1929年に建設された旧第一銀行横浜支店の空間で、どのように「輝いた」のか確認したかった。また、巖谷氏による講演も興味深いのだが、諸般の事情から今回はあきらめた(聴講者のお話では、映像を多く使いながらマン・レイにおけるオブジェの永続性や写真作品との関連、「底なしの謎」に迫る内容だったと云う)。近年はさまざまな方々から情報が寄せられるので。こうした一日だけの催しを追跡し「マン・レイ受容史」を積み上げていくことが可能である反面、チラシやカタログ、ポスターと云った耐久的な紙資料が軽んじられ、ネット上だけでの告知に依存する傾向となっているので、研究者としては気が抜けない。わたしの場合は到着したチラシとともに、インターネットの画面をPDF出力、印字して記録化するのだが、これは二次資料なので、面白くないのが困りものである。