雨奇晴好亭

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午後からの雨で散歩のタイミングを逸してしまった。写真は拙宅--- 暖簾上段の扁額は、ある塔頭の本堂外正面に掛けられているものの複製品(縮小印刷)で「うきせいこうてい」と読む。書いたのは徳川中期以降のお公家さんと言われ、蘇東坡の句『飲湖上 初晴後雨』によるらしい。
『飲湖上初晴後雨』 / 水光瀲艶晴方好 / 山色空濛雨亦奇 / 欲把西湖比西子 / 淡粧濃抹總相宜 / 

 七言絶句を今風に読むと「西湖の景色は、さざ波がキラキラと輝いて晴れてこそよく、山色がもやにけむって雨もまたよし、美人西施にたとえてみれば、薄化粧したものも厚化粧したのもなんでもよく似合う」となると教えていただいた。句の含畜が、小生にぴったりなので気に入っている。ウィキによると「西施」の本名は「施夷光」、中国では「西子」とも云い、中国古代四大美人の一人だそう、でも、呉のように滅びないよう美人に気をつけなくちゃ。