トスカナ式オーダーが無くなってしまう!!


中京区東洞院三条上ル

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京都市内の風景が音を立てて崩れている。拙宅の町内でも町家を潰して今風三階建てにするケースが多い。この場合にはセットバックとなるので、消防法的には理解が出来るけど、景観は破壊される。一階をガレージにする家は、人が住むには勝手が悪い。などと思いつつ健康のためにブラブラ(5000から10000歩を目標に)しているのだけど、昭和の初めに建てられた洋風建築で国登録有形文化財(建築物)にも指定されている「平楽寺書店」の解体現場に遭遇して、憂鬱になってしまった。外観にトスカナ式オーダーを用いた特徴的な洋風建築が、消えてしまう。新聞によると「となりにホテルを核とした複合施設が建築されるのを機に」、マンションを併設した店舗兼住宅に建て替えると云う。江戸初期から続く仏教書の出版社が生まれ変わる、喜ばしい事ではあるけど、新しい景観は「文化の香り」がするものになるのか、心配で心配で困る。市内中にホテルが乱立する現状、観光客が求める「古都」を消しゴムでこするように解体して、何を「観光して」と言うのかしら。



ウィキによると、「トスカナ式オーダー」はエトルリアの神殿建築に起源を持つ円柱と梁の構成法。