アニエスの後は、昼からビール


美術館「えき」 シェイアール京都伊勢丹7階

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京都駅にある美術館「えき」で催されている「アニエスベー フォトコレクション」(5月14日迄)でマン・レイの写真と対面した。未見のイメージは久しぶりである。オープンカーに乗っているマン・レイと、もたれかかったスカーフを巻く美しい女性を捉えたスナップ写真。(会場は撮影禁止なので写真を紹介できないけど)、解説には「若い女性とのセルフポートレイト、コンコルド広場にて、1931年」とある。横長でおよそ17×21cm、表面にサインは無いものの印画紙の経年変化からするとヴィンテージ・プリントのように思われる。コンコルド広場としているのは画面左後方の建物から推測しているだろうが、気になったのはマン・レイにしなだれかかる深刻な眼差しの女性、わたしの記憶からすると当時モデルを勤めていたジャクリーヌ・ゴダール(確証はありません)。1931年頃とするとマン・レイはリー・ミラーとの破局を迎えていたし、ジャクリーヌも恋人と別れていたはずである。写真を観ながら、「セルフポートレイト」としているけど、レンズの位置からするとセルフタイマーやレリーズではなくて、誰かがシャッターを押しているはずだけど、誰だろう。86年ほど昔の一瞬が気にかかる。
 アニエスベーはファッションの世界では知られた人で、美術館学芸員を目指していたとも云い、美術コレクションや画廊活動を通じてメセナ活動にも力をいれている。カリスマのような存在でもあり会場には若い女性が沢山訪れていた。わたしの目的はマン・レイの写真拝見であったが、ブレッソンやラルテイーグ、ナン・ゴールデンやマーティン・パーなど著名作家の写真をコレクターの好みの視点から確認させていただける良い機会であり、展示の仕方、空間や額縁、マットとの関係など、多くの刺激をいただいた(感謝)。だだ、会場内のスタッフ腕章に「巡視員」とあるのは、ファッションセンス的にどうなの----

  と思っていたら、古い友人とばったり。それで四条河原町まで移動し、彼の行きつけの店(立ち呑みココロ)で「昼からビール」
 


串焼き おまかせ6本セット 580円

煮込みおでん おまかせ4品盛 350円

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友人はお店で「教授」と呼ばれていました。今度は大宮で呑みましょう。