S N Books World



インドからの未着本があると書き込んだ翌日、書留で京都に到着。注文したのが5月15日で送料無料、日本には10日〜25日程度必要とあったので、船便かと思った。到着したパッケージの国際郵便物追跡番号で確認するとデリ発6月10日、川崎の国際交換局入14日の航空便だった。Abebooksの記述ではオンデマンド出力のようだったので、注文が入ってからハードカバーまで造本したのかしら。

出版元(?)のS N Books Worldに関する情報が少ないので、仕事のやり方が判らない。世界中のオンデマンド出版を大規模に引き受けるビジネス・モデルなのだろうか? グーグルのストリートビューで所在地を確認しようとしても、デリの街が不案内、最初にヒットしたレストラン内から見る通りの様子で、こうした場所だろうかと思ったが、確証がない---


いい加減な作りの『ジュリエットの昼と夜』ハードカバーは、1981年7月27日にマン・レイの未亡人ジュリエットにジョージ・グッドウィンがインタビーした口述記録で、1984UCLAのクレジットが入っている。ビバリーヒルズの友人宅で行われたインタビューはおよそ2時間でありながら、マン・レイ85歳の誕生日に「プリアポス」を模したチョコレートケーキを食べたと云うような、最晩年の二人の生活が語られて、翌年パリでお会いしたわたしには、とても興味深いエピソードに満ちあふれた一冊となっている。こうした本がインドから到着するとは、世界は狭いと云うか、面白い。