「完売」お礼


裏面の腰巻きには杉山茂太氏の言葉を引用

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22日にお知らせした銀紙書房の新刊『石原輝雄 初期写真 1966-1972』は、翌日には品切れとなりました。皆様、暖かいご支援、本当に有難うございました。

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 紹介の補足。エッセイ2編の再録をさせていただいた故山本悍右先生の略歴は139頁で紹介しましたが、「本」の裏面腰巻きでの引用や、134頁に肖像を載せた故杉山茂太さんについては、「本」の中で詳しく書く事が出来なかった。氏は1965年度の「中部学生写真連盟高校の部」の委員長、山本悍右先生との出会いは、氏の引き合わせだった。「気軽に楽しい写真を作りなさい。しかし、目先だけのものならやめてしまいなさい。一目見ていい、よく見ているとますますいい。やはりここまで行きたいな。」は、機関誌『フォト・オピニオン 第3号』(1968.1.25発行)に氏が寄せたエッセイ「雑談」からの引用で、この前に「クラブで話をしているときは顔を丸くしてさりげなく話をしているのに展覧会や討論会となると四角い顔をしてかしこまっているから写真というものはつまらなくなってしまう。普通のフレームは四角いけれどそれだけしかないわけじゃない。写真は立体的な被写体を平面に置き換えるかもしれないが平面だけを気にしている必要はない。時間の流れを切り取るかもしれないがそれにこだわらなくていい............」と示し「と気軽に楽しい写真を作りなさい。」へ続いている。写真と連れだった人生をおくるようになったのは、杉山氏からの影響だった。記して感謝の気持ちを伝えたい。いずれ、京都写真展の折に氏の写真を展示したいと思っている。

あとがき 134-135頁 左は杉山茂太氏