愛情と青春



名古屋の写真家が、拙著『石原輝雄 初期写真 1966-1972』を受け取りに、わざわざ上洛されたのでブックスヘリングで落ち合う。友人は初期写真の話が盛り上がるだろうからと古いわたしのヴィンテージプリントを持参された。丁度、森岡パパと夜野氏も来店されていたので、観て頂く。20歳前からの10年程度、恥ずかしいものが多いが、友人は「コレクターから作家へ」と表現の質の変化を求める。手から離れた写真たちは、わたしの子供のようでありながら、親に反抗する自立した存在、子供が親とにこやかに話すようになるのは、世帯を持ち子供(孫)を育ててからだろう。古い写真の時間は止まったままで、パパの笑い声が絶えない展開となった。「写真は決してきみを裏切らない。」、本当にそう思う。

    • -


二条通岡崎道

    • -


 いつもの「洛旬万菜・こしの」へ移動し世間話。旬のものが食べたいと夜野氏、枝豆から卒業したいと友人。ゴーヤや茄子の浅漬けの後、鮎の塩焼きを頂きました。ビールが美味しゅうございます。夜野氏が「コレクターは限定番号にもこだわる」などと発言するものだから、友人の心が揺れております(銀紙書房では原則として、申込み順に割り振りさせていただいています)。それにしても、わたしの写真よりも、「愛情と青春が溢れる」友人が撮った夫人の写真がよろしいな。

夫人 at 栄公園(?)