油彩『風景』1,300万円

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昨日、パリのサザビーズに出品されたマン・レイの油彩『風景』(1913年)の結果が判った。予想価格80,000-120,000EURに対して、手数料込みで100,000EUR(邦貨換算約1,300万円)。キュービスム風の作品でポール・エリュアール旧蔵、1959年からの重要な展覧会に多く展示されてきた名品。でも、ダダ・シュルレアリスム以前の仕事なのでビットは伸びなかったと思われる。マン・レイの油彩評価はシュルレアリスム期の1930年代にピークが置かれるようで、個性が現れる前の仕事は、予想価格内に収まることが多く、低調な結果となるようだ。---それだと、わたしなどトライする元気が湧くのだけど、一桁違いますね。
 明日は京都写真クラブの総会が四条大橋西詰の東華菜館で開かれる。飲んだくれをしながら、大正時代の京都人に思いを馳せたい。スパーニッシュ・バロックの同館はマン・レイが油彩を描いてから10年の後の建物。天野隆一の出版記念会が開かれたのはどの部屋だろうか、東山の稜線が西日に反射するさまは、例年通り美しいだろうか。