Books and Films, 1947-2017 in Kobe


ロバート・フランク:ブックス アンド フィルムス ,1947-2017 神戸 」at デザイン・クリエイティブセンター・神戸

先日からFBで、友人・知人の多くがこの展覧会を報告されている。それで、拝見したのだが、実に素晴らしい展示だった。ゼラチンシルバーの美しさに毒されてきた眼には、新聞用紙に印刷された写真の自由さに解放される気分。世界50カ国を巡回中の展覧会で、終了後に展示品は廃棄されると云う。(展示は22日(金)迄)

    • -


    • -



ロバート・フランクの写真集を多く架蔵している訳ではないけど、写真集好きにとっては、極めて刺激的な展示方法だった。吊り下げられて、ゆれる『アメリカ人』。自然光が降り注ぐ戦前の生糸検査所の空間が活用され、新聞用紙の上でロバート・フランクの映像がゆれる写真集の中の記憶が、うつろう感覚が、なんとも、心地よい。とはいえ、神戸新聞総合印刷が印刷した、9月2日発行の「ロバート・フランク特別号」を読むと彼の悩みや不安を抱えた人生に接近する事ができた。ここでは「『アメリカ人』で撮ったような写真を、今も撮れますか。と云うンタビューの簡単な返答だけを引用しておこう。「みんな写真を撮られるのに以前より反発するようになったから、話をして許可を取ることが大事だろうね。」に続いて、当時は許可を得ていたのかの問いに「いや、一度もないよ。素早く、びくびくしないでとるだけさ。」--- それで、彼が言及している写真を帰宅して確認した。なるほど。

    • -



長編映画