藤田嗣治展 at  京都国立近代美術館

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京近美で開かれている「史上最大規模」の藤田嗣治回顧展に行った。(12月16日迄)、油彩など120点以上の出品作の上手さ、魅力に楽しく、眼福の時間だった。備忘録をかねて興味ひかれた作品と事柄について書いておきたい。

 1-自画像(1910):若さについて、4-朝鮮風景(1913):巧みさにおいて、 8-巴里城門(1914):パリとルソーへの関心から、9-雪のパリの町並み(1917):冬の空気感と奇妙な遠近法、10-ドランブル街の中庭、雪の印象(1918):写真的構図において、11−パリ風景(1910)、15-断崖の若いカップル(1910):マン・レイ初期絵画の関連。、24-貝殻のある静物(1924):細密な文字描写、31−エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像(1926):シカゴ美術ネットワークへの関心から、34-アンナ・ド・ノアイユの肖像(1926):拙宅に飾るマン・レイの版画から、35−パリの小学校(1931):白い額の奇妙な形態のため、38-裸婦像 長い髪のユキ(1923):不揃いな眼からピカソを連想47-腕を上げた裸婦(1923):マン・レイの写真に現れたキキ・ド・モンパルナスのポーズから、52-横たわる裸婦と猫(1931):絶対の黒があると知った、78−キヤンボシャ平原(1943)、79-嵐(1943):西洋絵画の伝統、87−カフェ(1949):テーブルのバランス、交互する線、110-風景(1918)、113-母と子(1918) ---多くなりすぎました。もちろん、80−アッツ島玉砕と81-サイパン島同胞臣節を全うすは別格なれど、この2点の展示は未消化の感あり。尚、上記の内海外からの招来作は31,87,113。

  

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9時30分の開場に合わせて家人と拝見、平時のこの時間帯でも観客多し、人気がありますね。

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エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像(1922)   絵葉書より引用