村上友晴展 at ozasakyoto

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村上友晴(1938- )の個展が堀川今出川ozasakyotoで本日から始まった(2月10日迄)。広い空間に石版連作の他には、油彩が3点掛けられているだけと云う、超緊張の演出。木製の椅子に腰掛け『十字架 III』に見入っていると、神の声が聴こえ、幾層にも塗り込められた肌が、光を包み込んで、礼拝堂に居るような感覚を与えてくれた。これはなんだろう、いつまでも心に残る問いかけの絵画、アートとは別次元の祈り、国際的に評価される村山の仕事を、繰り返し拝見したい、日々の祈りが、彼の世界に繋がると思う。その後、会場から鴨川を越えて岡崎まで自転車で移動したが、今日の京都は風が強く、身体が冷え切った。祈りよりも前に、アルコールに救いを求める凡人は、2月10日(土)の最終日までに、何回、拝見できるのだろう---

東大寺修二会 連作6点

十字架III

無題(左) 無題(右)