未見油彩もどっさり


The exhibition of "MAN RAY MULTIMEDIALIST " at Bank Austria Kunstforum Wien インスタグラムから引用

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ウィーンでの展覧会が始まっています。会場の様子をインスタグラムで拝見すると、いゃー、これはすごい、MOMA、ホイットニー、ポンピドゥーの所蔵品が陳列されているではありませんか。マン・レイの油彩レゾネの編者としては、未見の油彩が並んでいるので気が狂います。1枚目の壁面にはNo.33『眠る女』1913年、No.52『5人』1914年、No.93『女綱渡り芸人はその影を伴う』1916年、No.99『影絵』1916年。2枚目にはNo.174『サド公爵の想像的肖像』1938年、No.367『初恋』1952年。(No.表記は拙著『MAN RAY EQUATIONS』銀紙書房、1999年による)。このうち、『サド公爵の想像的肖像』は、1983年の「シュールレアリスムの巨匠たち展」の折に招来、筆者は大阪駅前の大丸ミュージアムで拝見した(34年前)。また、『女綱渡り芸人はその影を伴う』は、上野の森美術館で1993年2月6日から5月9日にかけて催された「ニューヨーク近代美術館展」で招来、しかし、このフジサンケイグループが開館(1972年)した美術館は、あまり知られていなくて、一般広報も少なく、京都でこれに接するのは難しかった、展示も単館のみでは、いたしかたない。日本でこのマン・レイ最重要作が観られる機会があったと知ったのは、それから随分あとの事だった、悔しくて、悔しくて、涙が出たのを覚えている(24年前)。そのような訳で、ウィーンでの展示風景に接すると、気が狂うのです(涙)。

1枚目 インスタグラムから引用

2枚目 インスタグラムから引用