一首詠みながら、一杯、いきましたょう。


西院春日神

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今朝の読売新聞朝刊で、史家の磯田道史氏が西院春日神社、梅の宮神社、壬生寺地蔵尊へと花見の小旅行へ繰り出した三条公睦(きんむつ、1828.6.18-1854.3.9、実美の実兄)について触れられている。幕末の動乱が激しくなる前の時代で、御所を出て堀川を過ぎると田野であったと云う。昼前に春日大社に参り、それから足を伸ばして梅の宮神社にも参って、一首残している「春されば、桜匂へる此宮を、梅の宮とは、誰か名づけん」、梅の宮では食事をとりお酒を飲んだようで、御所に戻る途中壬生寺でも休んで、やはり一杯飲んだと云う。公睦は「一日で一四首の歌を詠んだと」磯田氏は紹介されているが。花見に酒はかかせなく、教養も必要ですな。