ジェノバの小カタログ


マン・レイ『透明巨人』(1974年、ed.19/100)

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もちろん上掲の版画作品はアンドレ・ブルトンの言葉が基になっている。昔、フェルー街のマン・レイ・スタジオで、オリジナル作品が掛けられていたのを懐かしく想い出す。3月もあとわずか、銀紙書房本に、ちょっと目処がついたので、今日は終日、捜し物と部屋の模様替え。そんな訳で、クンストフォーラム・ウィーンを真似て、前述の版画を拙宅の内扉脇に掛けてみた。それはそれとして、わたしが架蔵するマン・レイ・カタログの中で一番好きなのが下掲したジェノバ現代美術館での「どうして?」シリーズ、15.1×11.2cm、pp.16、テキスト:ヤーヌス、会期:1971年10月16-29日、出品点数:13。表紙は黒い厚ボール紙、コート紙本文に図版4点、ホッチキス留め。素朴なラベルに押されたスタンプのような「man ray」の表記、掌サイズの愛おしさが、なんとも心地よい。

我が愛しの「マン・レイ展」カタログ