ラルティーグの幸せな色彩



ステレオカメラの原版からプリント(インクジェット)したオートクローム
4月12日のブログで紹介した、細見美術館での『永遠の少年、ラルティーグ』展が明日(21日)から一般公開される(6月3日迄)。たまたま内覧会の招待状を頂いたので夕方から拝見。会場は楽しい朱色と上品な水色、そして落ち着いた地色に別れ、白黒とカラーの写真が「永遠の少年」の幸せな時間を再現している。改めて「撮ることが」楽しかったのだろうなと思った。家族と友人、恋人、それに時代の変化が判る映像、嵐の中のニース海岸なども、雰囲気が伝わって、そこに居る気分。全室ガラスケースと云う会場の制約の中での写真展示は難しいと思うが、ガラスからの絶妙な距離を確保しつつ、眼に優しく、さらに、キャプションの扱いが洒落て、好感を持った。展示品の内、マン・レイも自身の写真集表紙に使った「オートクローム」で表現されたカラー写真を特に興味深く拝見。本当に優しい色彩なんだよね。

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ラルティーグが写真を撮り始めた頃の同型のステレオカメラなど

写真はアルバムに貼って、楽しむものだね---迫力があります。