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堀川通今出川にあるART OFFICE OZASAで、瀧口修造と宮脇愛子の出会いの頃に焦点を絞った展覧会が開かれている(6月30日迄、11:00-18:00、日・月休廊)。アンドレ・シェレール旧蔵の宮脇初期油彩を中心に、瀧口から宮脇に贈られたデカルコマニーやバーントドローイングなど、詩人の造形の仕事と画家の彫刻(?)が、見事な緊張を会場に与え、参考展示作品として掛けられた阿部展也、斎藤義重、岡崎和郎、ルチオ・フォンタナなどの作品が加わり、さらに、瀧口の著書が美しい装幀となって、観る者を幸せな気持ちに包んでくれる。会場での充実した出会いが、60年近くの時を越えていくようだ。作品を準備し、空間を構成された関係者に感謝したい。尚、宮脇や瀧口の関連資料(カタログや雑誌など)も用意されているので、こちらも楽しまれることをお薦めしたい。