国立国会図書館 執務参考扱い

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昨年末に上梓した『マン・レイの油彩が巡る旅』の報告を今日付けの「ときの忘れもの」のブログに発表した。→ ギャラリー ときの忘れもの : 石原輝雄『マン・レイの油彩が巡る旅』刊行 - livedoor Blog(ブログ) 手許に提供可能の本が無いのに紹介するのは申し訳ないと思いつつ、今後の読者を期待して書いた。ここでは、その補足---

 銀紙書房刊本は極めて小部数(最近は25部程度)なので、購入の機会を逸した方のため最近では国会図書館納本制度を利用してきた(三條白川橋上る、マン・レイへの写真日記、石原輝雄初期写真1966-1972など)。今回の『マン・レイの油彩が巡る旅』も著者本の一冊を送ったのだが、「目録の作成を行わない資料に区分されます」との通知を受け取った。聞くところによると昨年の夏から納本制度を厳格運用するようになり小部数刊行物は、この扱いとなるらしい。「執務参考扱い」と分類された場合、10年程度の保管機関を経て廃棄処分にするとの事。手を離れた本には本の「一生」があると考える立場なので、本を取り戻し(可能らしい)たり、わたし自らが「目録作成資料=永久保存本」への請願書を書くわけにはいかない。とはいえ、10年の間にわたしの仕事が見直され扱いが変わる事を願う。尚、本へのアクセスを希望する場合は、資料問い合わせ番号005996139を示せば可能だと聞いている。

 図書館に保管されないければ、『マルドロールの歌』のような復活は期待できないからね---