27日(月) 湖水地方─ 5

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絵本『ピーター・ラビット』の作者ビアトリクス・ポター(1866-1943)の家を訪ねる。絵本のページと現実の場がリンクして説明されている。彼女の油彩や遺品、「遊び相手の少ない孤独な家庭環境」はヴィクトリア時代のお金持ちの生活では一般的だそうだが、観察力と絵心、文章能力に秀でた人の創作活動が世界中の子どもたちに幸せをプレゼントした。小生は子どもたちに読んだ絵本の世界を守っているナショナルトラストの運動が気にかかる。マイノリテイー故の悲しい生活と自我を獲得する道のりで生まれたマン・レイ世界に親近感を持つ身には、花々が咲き乱れ、ピータがピョンピョン跳ねてきそうな予感のヒル・トップは眩しい。家人は好きなようだが、やはり、売店に向かっております。

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『木のある荒れ地の風景』油彩 by ビアトリクス・ポター。右下のプレートに「1892-1918」 とあるのは、長く手を入れていたと云う説明だろうか。晩年の彼女は眼を悪くし農業に専念したとも聞く。

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