27日(月) 湖水地方─ 8

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遊覧船から保存鉄道への乗り換えは、わたしにとって今回一番の楽しみ。イギリスの蒸気機関車の手入れの良さは涙もの。ハバースウエスト鉄道は1850-60年代の産業革命最盛期に石炭や鉄鉱石などを北部の重工業地帯へ輸送していた会社が起こりだが、早い段階でウィンダミア湖への観光需要を見越して支線を整備していたと云う。しかし、貨物輸送が主力のまま大戦期をむかえ、車による輸送手段の変更からしだいに経営難となり1960年代には存続が危ぶまれ(最終運行1967年)たが、二人の熱心な映画カメラマンによって蒸気機関車を走らせる観光鉄道として1973年5月2日に運転を再開している。わたしたちの客車を逆行牽引したのは1951年製の「ビクター」(車番2996)、この鉄道に来る前はバーミンガムの工場などでも使用されていたと云う。個人が購入した蒸気機関車なのだから、鉄道ファンと云ってもスケールが違いますな。

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 ハーバーウェイト駅まではおよそ20分の楽しみ、到着後、牽引入れ替えを陸橋に上がってパチリ、二台のカメラを使い分けながら血が騒ぎます。構内には姉妹機の「リーズ」(車番3968)と1911年製の「キルマノック」(車番1245)。後車は整備された後、2004年から運用が開始され、現在では機関車トーマス風のブルー塗装から1947年まで可動していた機関車番号14号がふられている。こちらの方が好みだけど。

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