山田一夫『京洛風流抄』(別室風流・京都叢書5) 白川書院 1961年
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京都の魅力に取り込まれないよう気をつけているのだが、祇園祭、大文字に重なって花魁、お正月の舞妓と続いてくると、離れられなくなります。ルパンが薦める本は奥が深く、怖い。
筆者は「京都の市井の風俗や永らくこの土地に住み暮らした者の生活感覚などは、今のうちに私達が書き綴って置かないとわからなくなる事も少ないだろうと思う」として「観光文学」の視点にも言及している。なにげなく、当たり前のことを、当たり前に書く、自然に読んでもらうような書物をわたしも目指す。明治期の「木屋町の女」などを「耽美派」文学で味わうのも楽しい。色街のことなにも知らないからね。
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