菅井汲『雷鳴』1954(1985年伊藤文化財団寄贈) 『AO(BLEU)』1962(1986年購入)
----
美術館の評価はコレクションにあると思う。常設展示室を訪ねるたびに眼にする作品への親しみが、安らぎを与えると云うか、文化につながると思う。この美術館のコレクションのスケールには感服させられた。菅井汲さんその人に京都の画廊でお会いしたのは、いつだったろう、今年は生誕100年と聞く、こんな仕事をされていたのだと、ゆっくり拝見させていただいた。美術館でもらったリストに収蔵の様子などが、記載されているので、転記しておきたい。
吉原治良『無地に赤い円』1965(1970年購入)
ジム・ダイン『植物が扇風機になる』1973-74(1981年購入) 大西伸明『Kyatatsu』2017(2018年購入)
桜井祐一『腰かけた女』1973(1982年伊藤文化財団寄贈) マツクス・ビル『一本の線で仕切られた平面』1949(1992年購入)
---
昔の近代美術館に親しみをもっていたものだから、一階に展示されていた彫刻群との再開は涙もの。震災からの復興に感謝します。
ジョージ・シーガル『ラッシュ・アワー』1983(1985年伊藤文化財団寄贈)
小出楢重『裸女』1925(2018年伊藤文化財団寄贈) 安井曽太郎『女の顔』1931(2016年伊藤文化財団寄贈)
-----
リストに登場する伊藤文化財団は西宮市の伊藤ハム創業者伊藤傅三により設立された「兵庫県民の芸術文化に関する知識及び教育の普及向上に資し、もって兵庫県における文化の振興発展に寄与する」財団→ http://www.ito-bunkazaidan.or.jp 美術作品などの収集寄贈や展覧会への助成など、骨の太い活動に広がりと深さを感じる。宇宙旅行をしたいとか、海底でデートをしたいとか、京都に大屋敷を購入したなどと噂される某氏とは、比べようもない。