佐々木よし明個展「よもぎう」at ギャラリー16

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古くからの友人、佐々木よし明が21年ぶりとなる個展を東山三条のギャラリー16で開いている(11月9日(土)迄)。彼は80年代を中心にギャラリー16、信濃橋、R、靭など関西の現代美術画廊で勢力的な発表を続け、長い沈黙の後、爽やかな日本画風意匠を操りながら、心象を巧みに表現し、同世代の我々に首をかしげさせるイメージを広げている。

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個展のタイトルに選んだ「よもぎう」と云うのは蓬生の事で、源氏物語第15巻の巻名。ウィキによれば「末摘花の荒廃した邸に茂るに因む」そうで、佐々木の心象と共鳴しているようだ。源氏物語の世界に疎い身には、各作品のタイトルから手がかりを見つけるのは難しい、「和紙と墨と牛乳」による、現代の絵画、絵画というのかどうか、疑問を置いているのが、いかにも現代美術の作家でよろしい、と思った。

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