22.3 × 11cm
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アンドレ・ブルトンの『ナジャ』を10代の後半から読んできた者にとって、このような展覧会がパリから遠く離れた東京で開催されるとは、思いもよらなかった。ブルトンにとっての「ナジャ」と云うより、すべての人にとって妖精であるような女性の物語は、近年の研究で次第に生涯の細部が明らかにされてきたし、欧洲でのオークションに、いくつもの興味深い資料が出品されてきた、そうしたものの数点が東京にやってきたのではと思いつつ案内状を拝見している。NRFの貴重書やナジャの肖像写真、オークションの図版でしかしらなかったのに、現物を拝見できる。夢のようです。
会場はミュゼ浜口陽三に隣接したグレインズビル地階のGALERIE YOSHISAI BUNKO、会期は12月29日(日)迄。ただし金・土・日のみ14-19時の開廊で、観覧料1,000円が必要。
いただいた案内状を見るまで「ナジャ」のお墓を知らなかった。世の中にはすごい人がいるものだ、ありがとうございます。