How are you, PHOTOGRAPHY?展 (1)

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京都写真月間12月、ギャラリーマロニエ4.5Fでの「How are you, PHOTOGRAPHY?展」も始まりました(15日迄、翌週京都写真展の会場となります)。

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 今年4階に参集した作家たちの多くには物語性があり、コメントと作品が良い塩梅でコラボしている。この感じが好きなのよね── 奈良井晢『Taiwan walk』の「〜私の意識に基づいています。これは半分の無意識です」や、河上春菜『未だに』の「忘れっぽいわたしは、それを忘れないようにここに留める。時を止める」あるいは、セキナオコの「私が見る景色は湿ったフィルターがかかっている」など。

 わたし自身も写真を撮りながら、言葉との関係を模索していますが、従来の写真文脈から離れる写真ができないか、その先例を観たいと会場を周っております。この意味で片岡利恵『Pain control』は良かった。ブレ、アレ、コンポラなんてものじゃなくて、脳で画像処理をする過程を観せてくれるような、不思議なもの、彼女の言葉は全文を引いておきたい「混乱してわけがわからなくなって あなたの知らない姿を見せても 悲しまずに 怖がらずに どうかそばにいて下さい。ただそれだけで安心なのです」

 

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 さらに、星野咲絵子さんの「Pocket Journey」サンタフェ編を楽しんだ。彼女のコメントもステキに決っている「あの場所の空気を光を、心地をそっといつまでも閉じ込められるように───」冬のサンタフェ、夏のパリ。京都ではどんなZINEを作るのかしら、てごわい地元にも挑戦してもらいたい。