ヴイナス 世界ヌード写真傑作集

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本年最後の収集品はカメラファン別冊「ヴイナス 世界ヌード写真傑作集」(1951年3月刊) 25.8×18.1cm。東京都写真美術館でコピーをした時、表紙欠だったので日本の古本屋で検索したところ、めでたく見つかり到着。マン・レイの裸体写真は1点の紹介(全48点)なれど、金丸重嶺の論考「写真芸術としてのヌード」の中に、マン・レイのヌード感を伝えるエッセイの邦訳が掲げられている。この「FORMES NUES」(1935年)の一文は拙著『マン・レイと彼の女友達』(1978年)で訳出していたものだから、懐かしくて求めた(刊行時に金丸訳未見)。 

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西院・春日神

[2019年回顧-2]

 昨日は今年の楽しい出来事をいくつか報告させていただいた。時代は「令和」の御代となり、この国の安寧を強く願っているところだが、京都アニメーションの放火事件や台風による大雨被害など悲しい事も沢山あった。政治には距離を置く立ち位置であるとしても韓国や香港など世界の動きが日本に与える影響も大となるように思う。

 そして、特に個人的に衝撃を受けたのは、3月にモンパルナス墓地にあるマン・レイの墓碑が酔っぱらいによって破壊され→ マン・レイの墓が壊された!!、翌4月に起こったノートルダム大聖堂の大規模火災、尖塔や屋根の崩落を新聞やネット配信で見ながら、この世の終わりを思った→ ヨーロッパ世界の終焉。大きな転換期にある世界の象徴的な出来事だった。

 来年も大きな変化に見舞われるだろう、心して対処せねば--- と言いつつ熱燗一杯に年越しそば、平凡な大晦日を迎えることの幸せを感じている。

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