マン・レイ展カタログ, 1959 24×15.5cm 12pp.
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本カタログは1959年春にロンドンの現代美術研究所(ローランド・ペンローズ)で催された『マン・レイ作品の回顧と展望』展。1915年から51年以降の『現代の神話』や『自然絵画』のシリーズを含む油彩59点の他に、オブジェ、レイヨグラフ、書籍、写真などを展示し「私は何者か」とエリツク・サティに着想を得たテキストを掲載したすぐれもの。友人ペンローズへの協力も垣間見られ充実の内容になっている。さて、「お勉強-2」については内扉上部のブルー・ボールペンでマン・レイがシュルレアリスムの写真家ルネ・ドーメンにあてた献辞からつながる人物考査。写真家はベルギーの人で奇妙で脅迫的なエロティスム表現で注目され近年人気がある様子。ネットで検索すると「アグファとエッソの化学者・エンジニア、違法ナイトクラブのバーテンダー、美術商、ギャラリーオーナー、写真家などの職業に就いており、デュシャンやマン・レイの影響も受け、付き合いがあった」と云う。そして、本人を紹介するHPが開設されている。勉強しなければいけませんね。
→ LEO DOHEM (1929-1999) HP