7月22日
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高張提灯が取り付けられた新町通りに北観音山は建てられなかったが、吉田さんのお宅では例年通りの屏風飾り、気持ちを明るくする金箔がよろしいな。ご当主の新収集品が眩しい。
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『八ツ星メダリオン』(絨毯中央に大きく八角の星文様を配置)は、オランダの画家ヤン・ステーン(1626-1679)が『アントニオとクレオパトラの宴』の画面に描き込んだ絨毯の柄であるものの、欧州に現存するものはなく、遠く日本に招来した三枚(『函谷鉾』『北観音山』『徳川美術館』)のみが知られる幻の絨毯。それを、吉田さんが京都市内の骨董市で見つけ入手されたのは昨年9月と聞いた。状態もよろしく、さすが京都の奥深さと驚いた。眼福であります。