C57139

関西線を名古屋から亀山まで、各駅で下車しC57を撮りながら歩きたいと思った。当時は犬走りへの立ち入りにも目くじらを立てられることはなかったと記憶する。 ファンも節度を守りカメラを構えたが、蒸気機関車の終焉が近づくにつれて、マスコミ報道が加熱し、にわかファンが増え、安全への配慮が疎かになった。その前の、良い時代の懐かしい記憶。最近ではフォームから控えめな形式写真を撮る程度、これも、安全壁が増え足回りが写らなくなり、魅力を喪失する恐れ。嘆いてばかりではいけないけれど。

 

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C57139 名古屋機関区に所属したC57形のうちで、もっとも知られたのがお召し列車牽引機として活躍したC57139。昨日に続いてネットの機関車データベースを参照すると、1940年三菱重工神戸造船所で新造され広島局で運用開始。1945年に名古屋機関区へ移った。お召列車専用機に指定され、戦災復興視察、愛知県国体、伊勢神宮ご参拝など、昭和天皇や皇太子殿下の巡幸に役立ち、常に美しく整備され、黒煙を上げた。個人的にはボイラー上部の重油併燃装置がスマートさを半減させ残念であるも、伊勢湾台風を乗り越えた同機は状態がすこぶる良く機関士たちに愛され、1969年9月30日の関西本線旅客牽引蒸気機関車の「お別れ運転」に用いられた。1971年に廃車されたが、準鉄道記念物に指定され、現在は名古屋のリニア・鉄道館で公開展示されている。保存状態は極美と聞く。

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1969.9.30「お別れ運転」