10月30日(金)〜11月3日(火/祝) 10:00-17:00 開催 本日最終日
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春のみやこメッセ、夏の下鴨と中止された京都の三大古書市も、秋になって、やっと最終、百萬遍知恩寺の「秋の古本まつり」が開催された。マスク着用、社会的距離確保と制限をうける会場であるものの、みなさん楽しみにされておられる様子。小生も期待して初日定刻到着。焦ってはいけません古本供養で開場が遅れておりました。シートが掛けられ、みなさんが待機されている古書市は未経験、気後れします。
アッジェの『七冊のアルバム』(1992)、眼と手の喜びです。
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廉価であればと願っていた『瀧口修造の詩的実験 1927-1937』(思潮社 1967年)を見つけた。手許の復刻版では活字の鮮度がいまいちで、詩の言葉がたち現れなかったので、やはり初版、さらに縮刷版とは手触り違うなと納得。「本」には、内容と一致する佇まいというものがあるのだな、店主に差し出すと「こんな高い本、うちの店と違うのじゃないか」と言われた。いやいや、「あんたとこでっせ」、良い気分です。
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古本の神々と近くの進々堂で昼食。業界の世間話などをうかがう。カレー、珈琲ともに味はいまいち。
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食後も会場を一周り、そして、鴨川辺りを東一条まで下がり、亨保11年(1726)創業の造り酒屋で酒粕と「ふきこほれ注意」のにごり酒を求める。王冠にガス抜きの穴が開いているので横置き厳禁、優しく優しく拙宅まで持ち帰りました。湯豆腐で一杯、寒くりましたな。