「写真の都」物語 12 ── 第2回 解説会

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名古屋駅前 雨が上がりました。

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昨日は竹葉丈氏の解説会に参加。テーマは「前衛写真から主観主義写真へ── 写真家たちの戦前/戦後」。いろいろな疑問がほぐれた数時間だった。現像・焼付をしない(できない)アマチアたちが、店頭に置かれた海外の写真雑誌などを手にした時代のようす、名古屋の写真愛好家たちの裾野の広がりにおどろく。愛友時代からの天才・高田皆義、戦中戦後で一番活躍した後藤敬一郎、早熟の天才・山本悍右、浪速写真倶楽部から名古屋に移った坂田稔の盟友・服部義文ら戦前からの前衛写真家4名が1947年に結成した「VIVI社」、全国的に考えて、これは戦後の早い出発だったのか。戦前、ナゴヤ・フォトアヴァンガルド解散後に発表の機会をなくした山本がVIVI社に期待した部分は大きいだろう、意欲的な大作を会場写真で確認。---現物は残されていないもよう。山本と坂田の相違を考えなくちゃ---

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VIVI社第1回展 名古屋丸善画廊(1948) 左から高田皆義、後藤敬一郎、服部義文、山本悍右

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VIVI社第3回展 名古屋丸善画廊(1950.12) 左から高田皆義、山本悍右、後藤敬一郎、服部義文

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コロナ禍の状況を鑑み、小生、おとなしく撤収。3月20日の第3回解説会(最終)は「東松照明と中部学生写真連盟」のテーマ、これは、同窓会なので、どんなハジケ方をするか、予測ができません。

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