『マン・レイとピカビア』展 at ヴィト・シュナーベル画廊

f:id:manrayist:20210406144911j:plain

画廊のHPから引用

---

 

3月25日(木)から、ニューヨークのヴィト・シュナーベル画廊で『マン・レイとピカビア』展が催されている(5月15日(土)迄)。透明な時代を含むピカビア4点とカリフォルニアからパリに戻る時期・非抽象時代のマン・レイ5点からなる油彩で、両者による架空の対話を試みている。美術潮流に飲み込まれないままの自由な態度は、二人のキャリアによるものなのか、独創的な絵画展開に、新しい世代の鑑賞者は大いなる刺激を受けるだろう。−−−昨今、ニューヨークは遠いけど。マン・レイ作品については、日本に招来されたものも多い。簡単に紹介しておく--- (1)『構成』46×38.1cm 1954年、(2)『女性絵画』127×111cm 1954年---南天子画廊1973年、(3)『陸亀』50.7×61cm 1944年、(4)『非抽象』92×70cm 1947年---セゾン美術館1990年、(5)『テンペスト』45.8×61cm 1948年---伊勢丹美術館1983年、セゾン美術館1990年。

 画廊のプレスリリースには、「絵画が終焉を迎えようとしているにもかかわらず、繁栄し続けている先の時代へと続く橋を暗示しているかのようだ」とある。繁栄ですか、どんな繁栄なんでしょうか。オークションならば遺族に7%の還元なれど、亡くなってしまったマン・レイにもジュリエットにも、分配はされない、祝福もまた。

---

 

f:id:manrayist:20210406144923p:plain

 ニューヨーク クラークソン・ストリート43番地 (2019年6月) グーグルより引用。