南仏紀行-10 エクス・アン・プロヴァンス

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春を待つプラタナス並木は、枝だけの身でミラボー通りを奥深く連なっている、その先にはセザンヌの生家があるはずだ。(41頁)

 

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部屋のインテリアとしてセザンヌの複製画『エスタックと城のある眺望』が掛けられている。(42頁)

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 夜中の一時半頃、眼が覚め寝れなくなった。時差ボケの影響だろうか、瞼を閉じて睡魔の訪れを待つも、頭は冴えるばかりだ。カーテンの隙間から何度も外を見る。隣りのベットにはTの寝顔。六時を過ぎると明るくなり、空は強い知的な青に包まれた。その後、周りが薄くなって鳥がさえずり始める。朝なんだ。では先程の青色世界はなんだったのだろう、写真では再現出来ない。(44頁)