『国際稀覯本と美術品見本市』at グランパレ・エフェメール

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 24日〜26日の3日間、グランパレで開かれる第1回「国際稀覯本と美術品見本市」の案内をメール添付で頂いた。マン・レイのオブジェ「Pain Peint」(パン・パン)が貼り付いた経本仕立てのイオラス画廊カタログが使われているので、とても気になった訳(小生、架蔵していますが、これ珍しい)。出品されている「クロエとオザンヌ」の古書店をグーグルで確認しました。何があるのでしょう、気になりますね。

 

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店舗はパリ5区、モンジュ通り21番地

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上掲画像3点はグーグル・ストリートビューより引用

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 「国際稀覯本と美術品見本市」の案内によると、会場のエフェメールは新しく整備された壮大なスペース(2004年夏開催のオリンピック・柔道、レスリングなどの会場に予定)で、200以上の出品者が、わたしたちを迎えるてくれると云う。行きたいですな。

 さて、一昨日、報告した「ゼミ展示『シュルレアリスムと雑誌』at 京都産業大学ギャラリー」に関連して、フランスの文化行政について一言。彼の地の国立図書館は積極的な収集活動を行っている。オークションにおいても、特別の購入権を持っており、鳶に油揚げで、落札品を泣く泣く手渡すコレクターの話を聞く。社会共通の文化遺産なのですな。グランパレのカタログ(PDF)を見ていると「2021年には、企業スポンサーと遺産基金の支援により、1785年にサド侯爵がバスティーユに投獄されていたときに執筆した『ソドムの百二十日』の手稿、アンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言』(1924年)と『シュルレアリスム第二宣言』(1930年)の手稿など、優れた資料がBnFのコレクションに加わりました」と報告されている。国家に入り売却されないものに分類されると云うから、終活を考える身には羨ましいですな。