日本基督教団 京都御幸町教会

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26f:id:manrayist:20211205100733j:plain2021.11 日本基督教団 京都御幸町教会 p.257 竣工: 1913年 煉瓦造地上1階一部中2階建 設計: ヴォーリズ設計事務所 施工: 不詳。ゴシック様式を基調に、外見は尖頭形窓、側面要所バトレス配置。

 京都市内のモダン建築を楽しみながら、1905年に英語教師として米国から来日したプロテスタントのウイリアム・メレル・ヴォーリズ(1880-1964)の仕事に興味を持った。彼の「神に祈る簡素な空間」の思想は、カトリック権威主義と違って、心に響く。ときの忘れもののブログ「親しげなヴォーリズ建築」で、この教会と駒井家住宅、矢尾政、大丸百貨店、救世軍京都小隊会館などを取り上げ、京都御幸町教会については「正面妻壁の飾り窓デザインと重厚な側壁へと続くアーチのリズムが心地よい。内部は梁間を渡すトラストの連なりがシンプルで、講壇を見切るアーチ、張り出す聖所棚など、過剰な装飾を持たないプロテスタントの教義に沿った造り」と印象を書いた。 

 改めて展覧会カタログに掲載されている教会の低い煉瓦塀の写真を見ながら、佇まいの端正なことに感嘆、駐車場が整備され開放的になった印象でもある。御幸町通りも同僚のHとよく歩いたのですな。

 

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f:id:manrayist:20211205100811j:plain「正面の大きな窓内側の格子は木の桟で作られる。軒の蛇腹も木製なのは異例」(カタログから引用)

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f:id:manrayist:20211205100821j:plain定礎には「A.D.1913 / 大正ニ年七月 京都中央基督」とある。

f:id:manrayist:20211205100831j:plain煉瓦塀(部分)

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』