『私たちの光』at ギャラリーマロニエ

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 『京都写真展』が四条河原町上ルのギャラリーマロニエで今日から始まった(26日(日)迄)。小生作品は6点で構成した心象風景、「光」がもたらす希望を表現 ── したつもり。照らされて、ゆったり過ごす年の瀬にしたいのですな。タイトルは「私たちの光」。リー・ミラーの息子、アントニーペンローズがFBでツイートした画像に、触発され、使わせてもらった。

 窓辺に置かれたメノラーの向こうにナチスの党本部に掲げられた旗が見える。12月の寒い夜で、ハヌカの祝祭の最終日、写真を撮ったレイチェル・ポスナーは小さな町キールの地域のラビ、アキバ・ポスナーの夫人で、後のユダヤ人大虐殺を予告するようなイメージに気付き写真の裏面に「彼らの旗はユダの死を望むが、ユダは常に生き残り、私たちの光は彼らの旗よりも長持ちする」と書いた。ラビはユダヤ人とドイツ人に対して「恐ろしいことが起こっているので脱出するように」と多くの演説をし、この予言によってキールの住民の多くが救われたと云う。脱出しなくてはならない状況が、今、全世界を覆っているように思う、なので、タイトルとした。悲しいかな、私たちには逃げゆく先がない。

 

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3F『私たちの光』(6点組) by 石原輝雄

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 ヨハネ福音書第1章5には、キリストを讃えて「この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった。光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった」とある。 わたしは光に照らされるものを求めているけど、光そのものであることは、また、別の問題ではなかろうか。