大丸百貨店京都店

 

 

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.262013.5 大丸百貨店京都店 竣工: 1928年 鉄筋コンクリート6階建てネオゴシック様式アールデコ装飾 設計: ヴォーリズ建築事務所。

 ウィキによると「大丸百貨店の起こりは京都伏見にあった呉服店『大文字屋』、後に両替商も兼ね大阪、名古屋に進出、『幕末には高島屋に対抗して幕府側についた』。創業者の下村彦右衛門正啓(1988-1748)は、『福助人形』伝説の一人と言われるほど人情に厚く、律儀で誠実な性格、『現金正札販売』がモットーで先義後利の人。」企業のDNAに引き継がれていますな、先般からのコロナ対応など地元のT百貨店との違いに、納得します。

 小生、京都店の建物についてときの忘れもののブログで次のように紹介した。── 四条烏丸東入ルの大丸百貨店は1921年に火災で全焼した後、再建するビルの設計をヴォーリズ建築事務所に依頼、1928年まで三期に分けて鉄筋コンクリート6階建てネオゴシック様式アールデコ装飾の店舗を建てた。残念ながら四条通りに面した華やかなファサードは戦後の大規模改装で姿を消し、今は南東角の高倉地下階段装飾に往時を偲ぶだけとなっている。阪急電車を降りて地下通路から地上に出る折に見上げる階段正面に、2階バルコニーに備えられていた飾灯具が置かれている。振り返る壁面にはヴォーリズが好んだ八芒星の意匠。幸せの象徴としての宗教的意味合いがあると聞く。東華菜館にもありましたな。

2016.5

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2021.11

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[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』