『Re: スタートライン 1963-1970/2023』展 at 京都国立近代美術館

京近美で興味深い展覧会が催されている。これは、1960年代の美術(当時の現代美術)が見直され、社会や文化の状況へ正しく(?)置き直そうとする、近年のトレンドの一つと思う。『現代美術の動向』展(1963年〜1970年)を開催してきた国立館の矜持は、見ごたえのある作品を、作品だけではなく関連資料も含め多元的に甦らせる。293組にのぼる動向展の出品作家から今、62組の作品が並ぶ。小生が京近美を訪問したのは1972年からなので、当時の展示自体を体験していないが、幾人かの出品作家を後に知り、以降の作品変化を「追体験」した部分もあり、なぜか懐かしく堪能しました。今回は残念ながら会場でのパチリが許されないので、岡崎疎水界隈のパチリをあげておきたい。

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展覧会は7月2日(日)まで催され、楽しいカタログも用意されている。