救世軍京都小隊会館

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26

2021.10 救世軍京都小隊会館 竣工: 1936年 木造三階建スレート葺 設計: W.M.ウォーリズ 2007年改修。

 市内富小路通りに面して建つ教会。年末恒例の「社会鍋」で知られる軍隊組織によるキリスト教団体だが、始まりは19世紀英国と聞く。川上貢の『京都の近代化遺産』(淡交社、2007年)によると「史料では、モダンイングリッシュ式とされており、洗練されたゴシックのファサードを持っているが、構造は木造である。教会堂としては規模が小さく、しかも外観として露出するのはファサードだけであることから、木造としながらも、通りから見える部分に石を貼り、石造のように見せたと思われる。しかしながら、違和感はなく、見事な造作である」。尚、展覧会のカタログには立項されていない。

 

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[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』