この枝か天の岩戸のその昔アメノウズメの手に持ちゐしは
まちなかの名も天道のみやしろにオガタマの実は色づきおりぬ
ひそやかに実の集りて小毬なすオガタマノキここにありとは
健康散歩コースのお宮さんに小賀玉の木がある。解説文には「もくれん科の常緑喬木。高さ18メートル、直径70センチに達する。樹皮は黒緑色で滑らか。葉は長楕円形。光沢ある革質。春、葉腋にやや黄色を帯びた白色の、芳香のある花を咲かせる。花後、果実は集って毬果状をなす。招霊(オキタマ=神霊を招く)の訛ったもの、という説もある。神社によく植えられ、材は常緑褐色で、床柱または器具とし、葉は香料となる。古今伝授三木の一。和名オガタマノキ。黄心樹。」とある。
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[メモ]
(1) 日本神話において天照大神が天岩戸に隠れてしまった際に、天鈿女命がおがたまの木の枝を手にして天岩戸の前で舞ったとされ、神楽で使われる神楽鈴は、果実が裂開して種子が見える状態のものを模したともいわれる。
(2) 古今伝授三木は、おがたまの木、めどに削り花、かはなぐさ。後のふたつについても、いずれ報告したい。
京都の観光ガイドによると「天道神社は長岡京に鎮座されていたものを794年三条坊門東洞院の地に勧進、その後、1574年同地に移る。主神は伊勢皇大神宮の天照大神、左右に正八幡大神、春日大明神、の三柱の神々、境内社に洛陽二十五社天道天満宮、約束稲荷神社、祇園八坂神社、弁財天厳島神社を祀る」
天道神社例大祭→ https://manrayist.hateblo.jp/entry/2022/11/07/060000