
黒い聖母の家 1911年 設計: ヨセフ・ゴチャール
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建築としては世界的に珍しいキュビスム様式の「黒い聖母の家」を訪ねた。ピカソとブラックが20世紀初頭に追求した立体的な表現は遠近法の放棄といわれ、極端に「カクカク、ギザギザ」した人物や物が画布にあらわれ、絵画から彫刻、デザイン、写真、建築と多方面に展開した。建築の分野ではプラハを中心に(プラハだけかもしれない)1911年から1925年頃までの作例が確認される。上掲の「黒い聖母の家」は作例の最初で、デパートとして建てられたという。2010年、チェコ文化遺産登録。上階はチェコ装飾美術館として整備されている。
0階、1階の物販及びカフェ・スペースから4階(*)に上がりチェコ・キュビスムの展示を拝見する。丁度 9月24日までの会期で室内装飾品を中心とした企画展が催されていた。椅子好き、食器好きの奥様とブラブラ、作家名などの知識はないが、パチリが許されているので、展示品のプレートも備忘録としてパチリした。

カタログによると1922年に個人コレクションから14の家具セット、65点の陶器、金属、ガラス作品をチェコ文化省助成金で購入したとのことで、著名なヴラスティスラフ・ホフマン、ヨゼフ・ゴチャール、パベル・ヤナークなどの作品が含まれている。飲み心地を危惧するけど、心には良さげなカップ、わたしも好きですね。







(*) 欧州等での階数表記は地上階をグランドフロアとし、日本での2階を1階(ファーストフロア)とし、以降順番に2階、3階と数える。ブログ連載「中欧でブラパチ」は、欧州表記に準ずる、ご注意いただきたい。本人も混乱しそう。