美術史博物館 アルチンボルド ── 8日(土)

ジョヴァンニ・ジローラモ『キリストへの嘆き』1515-20年頃
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 マン・レイマニエリスムの巨匠ジョゼッペ・アルチンボルド(1526-1593)に惹かれた理由がどこにあるのか知りたい。ウィキによれぱ「宮廷画家で装飾や衣装のデザイナー、馬場槍試合の企画者、水力技師、楽器発明者といった万能の天才…… 謎やパズルや風変わりなモチーフからなる独特の肖像画の作者」。ハリウッド時代のマン・レイのアトリエにはアルチンボルドを模写したマン・レイの油彩(67.9×57.5cm、1944年)が掛けられている。ボードに描いた仕事の下段に「アルチンボルド以降」の書込。2007年2月のクリスティーズ・オークションでは48,000ポンド(予価25,000〜35,000)を刻んだ。マン・レイは美術史美術館所蔵の『冬』を模写(?)した絵画を所有していたと伝聞するから、模写の模写から「以降」としたのか、過去の巨匠がマン・レイの源泉だったのですな。そんな感情が湧くかと、小生も アルチンボルドを観ておりました。マン・レイは左右逆に描いています。

クリスティーズのサイトから引用。感謝申し上げます。

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ジョゼッペ・アルチンボルド 左から『冬』1563年、『水』1566年

ジョゼッペ・アルチンボルド 左から『夏』1563年、『火』1566年

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ゲオルク・ペンツ『髭のない男の肖像』1531年

アルブレヒト・デューラー『若い男の肖像』1507年

左: フランス・フランケン『芸術と珍品の部屋』1636年。右: バルテル・ブライン・ザ・エルダー『騎士の肖像』1531年