カトリック桂教会

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26

2013.10 カトリック桂教会 竣工: 1965年 p.301。設計: ジョージ・ナカシマ 施工: 宝建設 用途: 教会 鉄筋コンクリート・HPシェル構造、地上1階。ジョージ・ナカシマ(中島勝寿)はアメリカの木工作家、家具デザイナー。建築学を究めフランク・ロイド・ライトに伴い来日、アントニン・レーモンド建築事務所に入った。彼のヒストリーは桂教会のHPに寄せた中嶋節子さんの論述に詳しい。→  http://catholic-katsura.life.coocan.jp/modanism.htm

 建物はシェル構造の屋根が架かる礼拝堂部分と、屋根に十字架を掲げた円筒形の洗礼堂の組み合わせからなる。礼拝堂は菱形のシンプルな平面だが、シェル構造の天井が大きな曲線を描きながら上方へ伸び上がり、ダイナミックな空間となっている。また祭壇や説教台、聖水盤、礼拝のための椅子、照明などの家具は、すべてナカシマのデザインによる。(日本におけるモダン・ムーブメントの建築 No.113より引用)

 

カトリック桂教会は阪急電車桂駅から西に徒歩で凡そ10分、静かな住宅街に位置する。1970年代後半、小生も桂に下宿し友人の自宅も近くにあったので、シンプルな十字架を見上げておりました。

 

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』