小杉憲之写真集『パリ、見出された時』(新風舎、2006年) 30.3 × 22.0 cm pp.50
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先日、シュルレアリスムの先輩から18年前に上梓された写真集を頂戴した(深謝)。ご自身のデザインでチュイルリー庭園からルーブル美術館までの情景40点が収めらている。あとがきによるとパリに行くようになって四半世紀、写真都市へのオマージュとされたとか。さりげないショットの中に作者の距離感、大人の寂しさを感じてしまった。詩人なんですね。頁を捲ると季節が動いていく、個人的には32番の彫像の肌が艶やかで感情移入。わたし、大理石の表情に惹かれてますねん。
物語はボードレールの「さらばあまりに短かき我等が夏の烈しき光よ」から始まり、ランボーの「もう秋か、だがなぜ永遠の太陽を惜しむのか」で終わる。丁度、パリではグラン・パレで「パリ フォト 2024」が開催中(10日迄)、いつか行ってみたい。あちらも、寒いでしょうね。
6−リヴォリ街 7−サンルイ島
32-33 ルーブル美術館