千本釈迦堂の門前、旧七本町通りを丸太町から上がって直ぐの町家を改装した画廊、「藝泉」で日月堂の佐藤真砂さんによる「ワケあり紙もの(エフェメラ)大博覧会」──展示即売会──が催された(3月7日〜9日、15日〜23日)。初日にはマンガ研究・民俗学を専門領域とする京都精華大学・伊藤遊准教授と佐藤氏が「人が見向きしないものを、自分の興味で集め続ける」心理と時代状況を熱く語った。実例の回覧もあり興味つきない、オタクのひととき。収集の奥義は、価値体系を持つことかしら、数が集まると体系化されるのですな。でも、コンプリートを求めると興味が失せると指摘。マン・レイ展のエフェメラをコンプリートしたい欲望は、ちょっと不純ではないかと、思うのであります。





日月堂の出品に趣味誌の『寿多袋』(編集・水曜荘主人)があった。表紙が和風なのでチェックしなかったのだが、間違いだった。後で売約済の一冊を手に取るとオリジナルの写真や紙モノが貼りつけられている。佐々木桔梗さんが発刊されていた『紫水晶』や『猫目石』の系統ではありませんか。1967〜1970年に発行されていたようなので、1961〜1966年に発行された佐々木さんの仕事の後継にあたるのか。オリジナルを貼り付ける銀紙書房のスタイルも、ここにありますね。

会場では東京ステーションギャラリーでの『マン・レイ写真展1917-75』のチラシを買い求めた。懐かしい。
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藝泉については「ハンケイ京都新聞」が詳しい→ vol.16 京都の町家に出現した混沌渦巻くサブカル空間「藝泉ge-sen」で、ナンシー関の強烈な才能にやられた話 | ハンケイ京都新聞