2025年回顧 高市・大谷・ギャラリー点

10月29日(木) 朝刊

 

本年は昭和100年区切りの年。7月の参議院選挙で自民党が大敗した後、紆余曲折を経て保守現実派の高市早苗(1961-  )が初の女性首相となった。「責任ある積極財政」や「防衛力整備」など多難な課題をどう克服していくか、投票でしか意見を示すことができないが、温かく見守りたい。
 テレビをほとんど観ない、昭和のジジですが、大リーグの大谷・山本・佐々木の活躍に心躍った。第3戦の延長18回、6時間39分、あんな逆転サヨナラはありません。最終戦も含め、高校野球の興奮、山本のMVPは希望を与えてくれました。ありがとう。

 

-----

 一年を振り返ると思い出すのが辛い事故や事件が目白押し。個人的に現役時代のつながりから金融機関の貸金庫盗難とアサヒグループホールディングスサイバー攻撃被害をあげたい。奥様はコメ価格の高騰。小生は「どこまでゆくのか円安は」といったところ。── 年初の1ユーロ162円が年末には184円ですからね、ひっくり返って戦意喪失、涙、涙であります。原点に戻り火の用心を心がけましょう。

 

白川・一本橋


 さて、美術ファンとして取り上げるべき今年一番のニュースは、盟友・土渕信彦が「三條白川橋辺り」で1月4日に開廊したギャラリー点の活躍。『岡崎和郎― 補遺』(1/4〜3/23)、『瀧口修造──東京ローズ・セラヴィ』(4/12〜7/27)、『岡崎和郎・大西伸明《Before Twice, After Twice》』(9/13〜12/21)などの3企画を催し、いずれも成功させた。各地から多くのファンが訪れたと聞く。京町家と現代美術のコラボが気持ち良い展示となっており、カタログも刊行された。土渕が敬愛し交流を重ねてきた成果の一端が披露された。嬉しくありがたいことだった。

 微力ながら筆者も、展覧会を紹介させていただいた。

ギャラリー点 開廊記念展 - マン・レイと余白で
京町家でセラヴィ 瀧口修造展|man ray ist(note)
Before Twice, After Twice at Gallery Ten - マン・レイと余白で

 この他には、羊歯齋文庫特設会場で催されたL'ANTHOLOGIE SURRÉALISTE DE KYOTO / L'ÉCHANGE SURRÉALISTE 2 / André BRETON - Shuzo TAKIGUCHI et Tiroux YAMANAKA』展と、銀座・ギャラリーセラーでの『窓越しに… マルセル・デュシャン小展示、さえも』が強く印象に残った。どちらの展示もコレクターによる秘密めいた企画、同病者として刺激MAXだった。これも以下のnoteで紹介。後者ではカタログも用意された。

日仏交流、 桜花爛漫・燃えるシュルレアリスムへの恋|man ray ist(note)
マルセル・デュシャン小展示、 Evenとiciの間で… |man ray ist(note)


 さらに、ギャラリー16を会場とした3つの展覧会:  佐倉密・野村幸宏『往復芸術』(4/1〜12)、三宅章介『ミトコンドリア・イブの末裔たち』(4/29〜5/10)、岸田良子展(6/24〜7/5)、メリーゴーランドKYOTOでの林哲夫作品展『風光ともに流動す』(11/29〜12/8)が思い出される。公立美術館での展示言及は、別の機会としたい。