
30.9 × 22.0 cm
ギャラリー点での《Before Twice, After Twice》展が年末、21日に終了した。3ヶ月以上の会期だったこともあり、幾度か拝見させていただいた。その都度「カタログはいつリリースするの」と尋ねた。岡山生まれの岡崎と大西が、42歳の年齢差でどのように共作していたのか、カタログから教えてもらえるのではと待ちかねたのである。
結局、閉会数日前に姿を現したカタログは、厚手のカバー(袋)に、紙片が重なって挟み込まれ、冊子ではなく、自由に動く紙片。二つ折りの頁を開く、手の楽しみを視覚につなげてくれるような仕様で、待った甲斐があったと嬉しくなった。石膏に銀箔した岡崎の『HISASHI』と、樹脂に塗装した大西の『Snow Pole』や『Stone』を、手になじませている感覚。洗練した京町屋の出前ですな。── カタログはこれが楽しい。
画廊主の土渕信彦は、出会いから二人展、共作への展開について詳しく記した後、岡崎の死に触れつつ「物体の型を取って成形する手法によりオブジェを生み出すという岡崎の仕事も、終わりを告げることとなった。しかしながら、マルチプル《Born Twice》の共作という経験を通じて、岡崎の仕事の基底にある、制作についての態度ないし思考は、その手法とともに、大西に受け継がれて生まれ変わり、大西の中で2回目の生を送ることとなったように思われる」と書いている。小生「なるほどと納得」。

岡崎和郎・大西伸明《Before Twice, After Twice》展カタログ 執筆: 土渕信彦、写真: 大河原光、デザイン: 藤田紗衣
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