ルパンの精神構造って?

10月26日(木) 夜の書棚から
古書herring at facebook

店主・お薦めの商品

    • -

あまた古書店あるなかで、平安神宮東のヘリングほど不思議な店はないと思う。不思議と云うより桃源郷、海岸近くの山中に鰊(herring)が運び込まれた世紀末世界、店主の好みがどこあるのか、見当がつくようで、つかない。この、よくわからない塩梅が、なんとも心地よく、鰊に仮託して語る半生の書物談義が、薄ぺらい、わたしなどの読書体験からでは、裾野にすら至ることのできないレベル。先日も、店主お薦めの棚はと尋ねて示された、ドイツ神秘主義関係のラインナップなんて、手に取った事のないものばかり、タイトルから興味惹かれるけれど、クワバラ・クワバラ。

煙草を吸っている店主と、写真家・夜野悠氏

    • -


書棚19:23

    • -

 長身の店主は漫画の主人公を連想されるのか「ルパン」と呼ばれ、愛されている。彼と峰不二子たちとの絶妙な掛け合いに付き合ってビールなど飲んでいると、楽しいことこのうえない。しかし、ヨッパラッテばかりでもいけないので、松葉のにしんそばでも、食べに行こうかしら。---と、思いつつ26日は木屋町を下がってKさんの店で二次会。本から遠ざかったと反省、凡人はいけません。