東本願寺・御影堂門

f:id:manrayist:20220117164702j:plain2003年から行われた東本願寺の御影堂、阿弥陀堂、御影堂門の修復が完了し、木造楼門としては日本一の高さを誇る御影堂門(重要文化財、2019年9月指定)が初めて公開された。文化庁のデータベースによると、元治元年に焼失した後、明治44年(1911)年に再興されたもので、三間三戸二階二重門、入母屋造、左右繁塀及び山廊付属、本瓦葺。第56回となる「京の冬の旅」企画でも目玉のひとつ、さっそく拝見してまいりました。格式高い建造物であるけど、案内される係の方々は親切、ゆっくり眺望を楽しんだ。

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 東面に伏見宮貞愛親王による『真宗本廟』の扁額、これはパチリ。「仏説無量寿経」説法の会座を表す釈迦如来・阿難尊者・弥勒菩薩の三尊像が安置された楼上内部をしっかり拝見(撮影不可)、ここでは天井画が描かれていないので、おやっと思ったが、解説によると──彰如上人の依頼で竹内栖鳳が「当時あまり例のなかった、半裸の女性モデルを起用し、これまでにない画期的な天女の姿を描こうとした」が実現しなかったと云う。

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お天気良いから、見晴らしもよろしおす。

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『きがふれて vol.2』at galerie16

2022.1.15f:id:manrayist:20220115220406j:plain日高理恵子『空との距離 VIII』

f:id:manrayist:20220115220415j:plain安喜万佐子 『shadow scape - forest west, lighting east 』

f:id:manrayist:20220115220421j:plain安喜万佐子『thousand years』

f:id:manrayist:20220115220428j:plain山部泰司『白い滝』『木立ち』『嵐』『横断移転図』

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 galerie16が三条京阪の高樹会館5階にあった30年前の1月14-31日に、Nさんの企画で秋岡美穂、稲垣貴士、日高理恵子の3作家を選び催された『きがふれて』展を、改めて拝見する(今回は秋岡、稲垣が安喜、山部に変わっている) 。凡夫は展覧会名を「き(気)がふれて」と読んで、一瞬、驚いたが、そうそう、もう30年か…… 画廊主の井上道子さんは当時の展示作品から「樹」は勿論、「気」とも読めるNさん独特のシニカルなタイトルが気に入っていたとチラシに書いている。小生、会場では時の流れを「気にしながら」作品を見ようとしたが、これは間違い、冬枯れの樹木の清々しさを思うのですな、溶けてしまった雪がそこにあったような感覚(昨日の積雪に引きずられています)、今日は春のおとずれにつながる……向こう側の「空と小枝や葉っぱの距離」をNさんは、視ていたのだろうな。3月になるとNさんが亡くなられて17年、笑っているのが目に見える。尚、展覧会は2月3日(木)迄。

 

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顕道会館 (現・浄土真宗本願寺派京都教区教務所)

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26f:id:manrayist:20220111164424j:plain

2021.12 顕道会館 (現・浄土真宗本願寺派京都教区教務所) 竣工: 1923年 鉄筋コンクリート造地上2階建塔屋付 設計: 前田清 施工: 伊藤組。前田は大阪を中心に活動した建築家で、難波の精華小学校、三木楽器、新世界国際劇場などで知られるという、詳細が判れば報告したい。尚、展覧会カタログには立項されていない。

 

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[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』

万齢

2022.1.14f:id:manrayist:20220114195334j:plain純米酒 万齢 純米無濾過原酒 <限定品> 全量雄町(岡山産) 17度 製造者: 小松酒造株式会社(佐賀県唐津)

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 正月に若い友人から嬉しい名前のお酒・万齢を頂戴した。ふりがなはもちろん(マン・レイ)、小生の人生を気にかけてくださり、感謝申し上げます。HPによると、蔵元は江戸末期創業なれど時代の流れで1990年に酒造りをストップ、その後、脱サラした長男・小松大祐が「蔵元自ら杜氏」のコンセプトで1998年に復活、「原料米にこだわり、手造りで丁寧に一本ずつ醸する」と云う「限定流通」。ちょっとシュワットで、男前ですな。

日光社七条営業所(現・富士ラビット)

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26f:id:manrayist:20220111164319j:plain2021.9 日光社七条営業所(現・富士ラビット) p.142-147 竣工: 1923年頃 鉄筋コンクリート造地上3階塔屋有り地下1階建 設計: 坂尻一郎(愛仁建築事務所) 施工: 不詳。京都のタクシー会社・彌榮自動車の礎を築いた粂田幸次郎が、フォード車の輸入代理店である日光社の自宅兼営業所として建築。「セセッション風のデザインで統一され」「京都における洋風建築の導入過程を物語る」。小生、七条通を通る市電やバスの車内から、夕暮れ時に自動車整備のシルエットを見ておりました。オレンジ色でオイルの匂いが漂っていた記憶。2001年にテナントビルとして再生。現在はチェーンの飲食店が営業されている。

 

f:id:manrayist:20220111164326j:plain2021.12

f:id:manrayist:20220111164333j:plain2021.9 外壁中央のレリーフは坂尻一郎(1899-1975)による。

 

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2021.9 後方に京都タワーを望む。

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』

クレマン・ド・ボルドー

2021.12.24f:id:manrayist:20211224220139j:plainクレマン・ド・ボルドー 2018  キューヴェ・ポヴィフ 辛口12度 スパークリング・白 瓶内二次発酵 品種:ミュスカデル、セミヨン 生産者: ACクレマン・ド・ボルドー

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輸入元のコピーには「手摘み収穫のぶどうから少量のみ造る希少スパーク!」「訪ねてみると、本当に小さな小さな家族経営の蔵元。ボルドーなのに、ワイン商にも売らず…… 」と元銀行員と云う買付担当、ここで求めると、「ハズレ」がなくて助かります。有難う。

 

f:id:manrayist:20211226225011j:plainこのスパークリング、泡立ち半端じゃないっすね、ちょっと驚き。美味い。

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フールセック by アトリエうかい

f:id:manrayist:20211224215813j:plain年末のT百貨店開店5分後、「お一人様 2個まで、あと〇〇個」なんて話の行列につられ、購入。缶は可愛いけど味は…… と思っておりましたら、なかなかどうして、素材それぞれの味がして、美味しいのですな。「花形のウィーン風クッキー」なる説明も拙宅では高評価の対象、「サクホロの食感」と言うそうです、珈琲にも紅茶にも、ビールにもスパークリングにも合いますな、そうそう、白ワインも。

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京大・工学部旧建築学教室本館(現・総合研究15号館)

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26f:id:manrayist:20211213170331j:plain2021.11 京大・工学部旧建築学教室本館(現・総合研究15号館) p.295 竣工: 1922年 鉄筋コンクリート造地上2階地下1階建 設計: 武田五一 施工: 直営。カタログには「外壁は小豆色小口タイル貼り、2階窓上下模様貼り色違いタイル装飾、エントランス周りの柱や額縁装飾、頂部を帯状に飾る屋上手摺壁などに武田が好んだセセッションの意匠がみられる」とある。

 

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[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』

『八木一夫の写真』展 at 京都国立近代美術館4階

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 走泥社を結成し、「オブジェ焼き」を追求した前衛陶芸家・八木一夫(1918-1979)が、1960年代に撮影したおよそ100点のスナップ写真が、京都国立近代美術館4階のコレクション・ギャラリーで展示されている(1月16日(日)迄)。先月27日の本ブログで「意志の表情──『手』の表現」として。案内状を紹介した

 木村伊兵衛の写真をひとつの基準としてとらえていた小生は、木村だけではなくて、沢山のカメラ・パチリの人がいたのだと実感。「好奇心と優しさ、ユーモアと諧謔味」あふれる八木一夫の街頭スナップの魅力に、改めて「撮ることの楽しさ」を教えられた。アルバム14冊、写真類数千カットと云うほとんど知られていない写真を八木家での調査で見つけ、わたしちに示してくれたのは、ありがたいことである(これはキュレトリアル・スタディズ15の成果)。

 尚、11月30日にカタログ『八木一夫の写真』が京都新聞出版センターから刊行されている(A5版144頁)。

 

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 惹かれた写真を書いておきたい ──『クリスマスの前に』1961年、『自宅にて』1963年、『団栗橋付近』1962年、『桂大橋付近』1962年、『知恩院三門』1961年、『国道一号線所見』1962年、『粟田口にて』1962年、『四条大宮にて』1962年、『無題(信楽にて)』1961年などなど 自宅の店先や家族の笑顔、きりがないので、ひとまず休憩。ネガをビネガーでダメにしてしまった写真好きには、羨ましい会場なのです。

 

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写真アルバム

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f:id:manrayist:20220106203526j:plain八木一夫『黒陶鳥』 黒陶 1965年

f:id:manrayist:20220106203534j:plain八木一夫『ノー』 陶器 1972年

京都中央電話局西陣分局舎(現・西陣産業創造會館)

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26

f:id:manrayist:20220106101051j:plain2021.10 京都中央電話局西陣分局舎(現・西陣産業創造會館) pp.194-199 竣工: 1921年 鉄筋コンクリート造一部木造 地上3階 1958・1984年改修 設計: 岩元祿(逓信省営繕課) 施工: 安藤組(現・安藤ハザマ(呼称))。展覧会では終戦直後の交換手たちの集合写真を展示。交換手は当時の女性が憧れた花形職業で、筆者の勤務先にも電話交換室があった(1970年代)関係で、職場の雰囲気は想像できる(花園なので入室した事はありません)。大型機械設置のスペースや電気、電話の配線、流水防火への備えといった機能確保と対で、外周部の華やかな装飾が用意されたのか、乙女心への配慮でしょうか。設計者の岩元祿(1893-1922)は、「絵画、彫刻、音楽などの多趣味で知られた」人。29歳での早世が悔やまれる。

 尚、保存部分は躯体、壁面・軒裏レリーフ、裸婦像、ライオン像、3階柱廊

 

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f:id:manrayist:20220106101109j:plain踊り子のレリーフ、後方にオリエンタル窓

 

f:id:manrayist:20220106101120j:plain 見学時は外壁補修でフェンスが貼られた状態だった。再度、拝見し改めて画像をアップしたいと思う。── 拙宅からは遠いのですよ、それに登り勾配がシニアにはきつい。

 

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』

『揺れ動く建築と建築家』展 at 京都国立近代美術館4階

f:id:manrayist:20220106165207j:plain雑誌『女性年鑑』ヨーゼフ・ホフマン特別号 1930年 (手前ケース内)

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 京都国立近代美術館4階のコレクション・ギャラリーで『揺れ動く建築と建築家』展が開かれている。会期が1月16日(日)迄なので、展示の様子を報告しておきたい。揺れ動くのは、モダンとポストモダンの間であるようだが、開催中の上野リチ展(ウィーンからきたデザイン・ファンタジー)に関連して、ご主人の上野伊三郎が創設した「インターナショナル建築家」関連も含め、多くの文献資料を楽しめる展示となっている。美術館が槇文彦によるポストモダンの代表的建築なので、いろいろと考えることが多い。展示品の頁を捲ってみたいな……

 

f:id:manrayist:20220106172006j:plain雑誌『クンスト(芸術): 芸術とそのほか全てのための月刊誌』1903〜1904年 

f:id:manrayist:20220106165224j:plain雑誌『デザイン: 建築ト造形美術の雑誌』1927〜1929年

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f:id:manrayist:20220106165234j:plain雑誌『インターナショナル建築』1931年

f:id:manrayist:20220106165255j:plain上野伊三郎 雑誌の上段に建築写真アルバムなど

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f:id:manrayist:20220106165245j:plain雑誌『ハウジング アンド ビルディング』1929〜1936年

神泉苑

f:id:manrayist:20220106093431j:plain法成橋と善女龍王

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 風水によると、神泉苑は運気を運ぶ平安京の龍の水飲み場(龍口水)だと云う。雨乞いの祈祷、祇園祭の発祥、古人から現在に続く地、新しい年にもエネルギーが与えられんことを願う。恵方は北北西であるとか……

f:id:manrayist:20220106093444j:plain法成就池

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f:id:manrayist:20220106093514j:plain善女龍王社 恵方