『浮かぶ布』
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『布の庭にあそぶ』at 名古屋市美術館 4月29日〜6月26日
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『新聞紙』(1970年) 第10回日本国際美術展「人間と物質」出品作 at 愛知県美術館 2022年度第1期コレクション展
カタログ 26×19cm 272pp.
● フランス北西部ノルマンディーの都市ルーアンの美術館でアンドレ・ブルトンの著作『ナジャ』に焦点を当てた展覧会が催されている(6月24日〜11月6日)。近年の研究状況を反映してブルトンの前に現れた妖精レオナ・デルクール(1902-1941)の物語を示すための展示といえる。わたしは10代の後半に『ナジャ』を読んで魅了され、シュルレアリスムに導かれた者の一人。作品(オブジェ)の複製や写真(街路と人物)によって「物語」が現実に起こったと証明され興奮したのを覚えている。二人における1926年10月4日〜13日の出来事が、「絵画、彫刻、素描、文書、オブジェ、写真」を展示することで肉付けされ、心の動きがより具体的に明かされている。今展はシュルレアリスム宣言が発表されてから100年経つのを記念する企画の一つだと云う。
HPから引用
HPから引用
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ヴェロニク・ベルゲンは、「医学的な訓練と精神病理学の経験を積んだブルトンは、若い女性のような脆弱な存在に対して無意識を探求することの危険性を知っていたのだから、ナジャ/レオナ・デルクールの軌跡に対する彼の「責任」についての指摘は避けられない。『ナジャ』の文章には自己正当化の跡があり、「空気の精」、つまり今や自由を奪われた「自由な天才」を奪うドラマを前にしたある種の不安感が漂っている」と書いている。
38-39頁
158-159頁
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展示はおよそ120点(マン・レイは写真を中心に約9点)、カタログには図版未掲載(約30点)あり。また、『ナジャ』の本文差し込みがあるなど、フランス的エスプリを感じさせる書容設計となっている。
暑いですな、ビールばかりの毎日です。
名古屋電気工業高校写真部 写真集『共同制作 大須』1969年 印画紙24点貼り付け 27.4×19.5cm
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昨年、学芸員T氏の尽力によって名古屋市美術館で催された『「写真の都」物語』展。写真行為を運動体としてとらえる独自性によって、写真史のみならず、時代と都市のターニングポイントに、小生が部の仲間たちとともに作った写真集を評価し、置いてくれた。歴史化されるのも、ひとつのありかた。手許での死蔵は良くないので美術館に寄贈させていただくことにした。そのお披露目展があったので、副部長のS氏と二人で観覧(6月24日(金))。展示は『特集 はじめまして! 新収蔵品です。』(4月29日〜6月26日、常設展示室3)。
S氏の「大須」のためのスナップ写真作品(34点展示) これは良いですな…… お披露目は他に海老原喜之助、大島哲以、甲斐庄楠音ら、21点。
家内安全、無病息災、疫病退散