パート・ド・フリュイ by フランソワ デュッセ

若い友人に頂戴しました、南仏プロヴァンスの人々に長く広く愛されているそうです。

ウィキによると「パート・ド・フリュイ」というのは、「一口サイズの砂糖菓子の一種で、ゼラチンや寒天を用いず果実のビュレを砂糖やグラニュー糖を加えて煮詰め固めたもの」とか

 

『林哲夫 北條正庸』2人展 ─ 積日 ─ at 村田画廊

疎水

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 林画伯が日本画の北條正庸氏と北山の村田画廊で展覧会を開催されている(3月28日迄)。閑静な住宅街の画廊、良い雰囲気で春の訪れを感じました。拙宅からはかなりの勾配、健康ライドは1時間以上、鴨川沿いで歩数換算7800歩。

天ざるで熱燗 in よしむら

大丸百貨店京都に入った、人気の蕎麦屋・よしむらで、お昼から天ざるで熱燗。シニアにはこれが一番でおじゃる。次回はくもこの天ぷらと牡蠣のねぎみそ焼きも、賞味したい。

大黒さま

春になりますな。

『コスチュームジュエリー』展 at 京都文化博物館

2月17日(土)にスタートした表題の展覧会に奥様と出掛けた。研究家の小瀧千佐子氏のコレクションを中心に凡そ450点の衣裳を引き立たせるブローチ、イヤリング、ネックレス、マスク、ブレスレット、クリップなどが洗練された空間で輝いて見える。1920年代から1960年代にわたるフランスやアメリカ、イタリアのデザイナーたちの仕事(ポール・ポワレ、スキャパレリ、シャネル、ディオール、サンローランから小生初見のトッポ、シス、バレッティなどなど)が並ぶ。ファッション写真を撮っていたマン・レイにもつながる名前が多いので、とても参考になった。ミクストメディア『月夜のノクターン』に埋め込まれている模造ダイヤの発想もこのあたりかと…… 撮影可能エリアがあったのでパチリも少々。資料展示に国際アール・デコ博覧会(1925年)のポストカードがあったので、欲しくなり困った。マン・レイが自伝で言及しているポワレの住居なのですな、彼の国にはいまでもあるかしら…… 尚、展覧会は4月14日(日)まで。

"カメリア"モチーフのクリップとブローチなど。制作メゾン・グリポワ 1930年代、フランス


ケネス・ジェイ・レーン デザインのネックレス 1965年、1970年 アメリ

「ダイヤモンドやエメラルドといった宝石を素材とする縛りがないコスチュームジュエリーは、自由自在に心の赴くままデザインをおこし、素材を指定して表現することができる。特に宝飾の歴史のないアメリカで、よりユニークで楽しい作品が誕生したことは想像に容易い」(解説)

樹脂と新聞を素材としたブレスレットとブローチ ウゴ・コレアニ デザイン 1980年代 イタリア
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三島喜美代じゃありませんか。

ちいかわ阪急電車 うさぎ号

阪急1300系(1401) 西院駅
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 うさぎさんは「怖いもの知らずで、元気いっぱい」だそうです。ちいかわ阪急電車は昨年の8月9日(水)から、ちいかわ号(神戸線)、ハチワレ号(宝塚線)、うさぎ号(京都線)としてそれぞれ1編成、特大ぬいぐるみ添乗で運行(伊丹線箕面線嵐山線ヘッドマークのみ)されていましたが、3月28日(木)に終了。淋しくなりますね、卒業の時期かしら。

うさぎさん添乗、烏丸駅 指差喚呼「信号良し、発車」

市バスから

北白川 子安観世音 2024.3.2 17:37

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 午睡書架の雑誌『SIESTE』第3号の原稿締切日を確認、前号のように遅筆しないよう、気合を入れて…… これが、なかなか難しい。始めると調べなければならない事柄が次から次へと現れ、キャパ・オーバー。痴呆は恐ろしおす。

読書『パディントン発4時50分』

18.3×10.7cm 264pp. 05- パディントン発4時50分 アガサ・クリスティー(大門一男訳) No.595 早川書房 1960年12月15日発行

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「セドリックはオールド・ミスという言葉を悪い意味で使つたんではないんです、マーブルさん」
「まあ、私、不服を申したわけではありませんわ」とミス・マーブルは言つた。「ただお兄さん仰言つたことが当たつているかどうかと思つただけですよ。私はミス・クラッケンソープがオールド・ミスだとは言えませんね。あの方は遅く結婚するタイプの方で──しかもそれに成功する、と私は思います」
ここに住んでいたんでは、ちょっと無理でしょうな」と、セドリックが言った。「結婚相手が見つからんでしょうからね」
 ミス・マーブルの瞬きはさっはきより激しくなつた。
「牧師さんはどこにでもいます── お医者さんもおりますわ

 おだやかな、そしていたずらつぽい眼差で、彼女は一人一人を見廻した。 p.132

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「あなたは日ごろお金なんか軽蔑していらつしやるのかと思つてましたわ」とルーシーは言つた。
「もちろん、金がないときは軽蔑していましたよ」と、セドリックは言つた。「それしか格好のつけようがないですからね。あなたはなんて可愛いんだろう、ルーシー、それともぼくが永らく美人にお目にかかつていないからそう見えるのかな?」 p.213

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 彼女は言い添えた。「彼がラザフォード邸をすっかり気に入つたのは、子供のころ住んでいた、広い、とりとめのないヴィクリア朝風の家を思い出させるからというのです」
「なるほど」と、ミス・マーブルは考え込みながら言つた。「なるほどね……」
 それから彼女は横目でちらりとルーシーを見て、挑むような口調で言つ
た。「でも、それがすべてではないでしょうね、どう? まだ他に何かありますよ」
「ええ、他にもあります。つい二日ほど前までは私にも分からなかつたことが。ブライアンは実際あの汽車に乗れば乗れたのです」
パディントン発の四時三十三分に?」
「そうです。エマが十二月二十日の自分の行動を説明させられると思つて、とても詳しく一切を話しました──午前中に委員会の集まりがあり、午後は買物に行き、『グリーン・シャムロック』でお茶を飲み、それからブライアンを迎えに駅へ行ったと彼女は言いました。彼女が迎えに行つた汽車はパディントン発の四時五十分でしたが、彼はもう一つ早い汽車で来て、後の汽車で着いたようなふりをすることだって出来たのです。彼は何気ない口調で私に、車をぶつつけて修理中なので、汽車で来なければならなかつた、と言つていました──とても退屈で、汽車は嫌いだ、とも言いました。その態度はごく自然な感じでしたが……あれはほんとに何でもないのかもしれません……でもとにかく、あの人が汽車で来てくれなければよかつたと私は思います」 p.241-215

 


 先日、名古屋・上前津古書店で、ブログに連載した「英国ミステリー」早川ポケミスの該当号を、見つけた。小生ブログでのイメージは → 

京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26

2021.11 京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館 p.296 竣工: 1952年 設計: 森田慶一 施工: ミラノ工務店 鉄筋コンクリート造地上3階地下1階

 展覧会カタログによると「森田慶一が、表現主義的な楽友会館を手掛けてから約30年、古典主義建築の研究を経て取り組んだ作品。水平垂直に構成された柱と梁の秩序に古典主義の形式性を見いだし、モダニズムの表現へと昇華する姿勢には、フランスの建築家オーギュスト・ペレの影響がうかがえる」。

 楽友会館の紹介は→ https://manrayist.hateblo.jp/entry/2022/01/28/060000 https://manrayist.hateblo.jp/entry/2022/01/28/180000

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』