西洋美術館 新館 07/08

ウジェーヌ・ドラクロワ『馬を連れたシリアのアラブ人』(1829年頃) (2013年度購入) ● 西洋美術館では旧館から新館に入った辺りに掛るドラクロワの、この絵の前でいつも足をとめる、不思議な光景なんです。同館では概ねパチリが許されているので、写真好きの…

西洋美術館 旧館 07/08

左: アンドレアス・リッツォス『イコン: 神の御座を伴うキリスト昇天』 (1973年度購入) 右: スケッジャ(本名ジョヴァンニ・ディ・セル・ジョヴァンニ・グイーディ)『スザンナ伝』(1516年頃) (2015年度購入) アンドレア・デル・サルト(本名アンドレア・ダーニ…

国立西洋美術館 新収蔵作品 07/08

ベネルクス旅行から戻って直ぐに東京へ出掛けた。京都06:54発、のぞみ288号。上野に出て国立西洋美術館到着09:30。シニアには優しい入場料無料の常設展示を拝見。東京での楽しみはこれですな。 同館は1959年の創立以来、毎年ルネサンス以降20世紀初頭までの…

宋元仏画 at 京博

21日(火) 曇天、急に寒くなった。最高気温18.8度。前日との寒暖差5.4度。 ---- 中国の南宋・北宋・元の時代は日本の平安中期から鎌倉にあたる。日本に請来された中国の仏画等は同地にほとんど現存せず、今では日本にまとまって残る。信仰の対象として先人が…

今井憲一『幻想とリアルのあわい』at 京都文化博物館  08/01

文博での今井憲一『幻想とリアルのあわい』展の会期は7月26日(土)〜9月21日(日) 諸般の事情で紹介が遅れてしまった。多くの人たちに観てもらいたいと思いつつ、援護射撃ができなかったこと、お許しください。 独立美術京都研究所の主要メンバーとして活躍し…

大ゴッホ展 at 神戸市立博物館

奥様と神戸に出掛け、20日から始まった「大ゴッホ展」を堪能した。6月のオランダ旅行では訪ねられなかったクレラー=ミュラー美術館からの招来作品凡そ75点。オランダ時代の初期作品を観ていると、鉛筆画良いんですよ、ゴッホ上手いと思っちゃいました。心が…

Before Twice, After Twice at Gallery Ten

1F 壁に『HISASHI』 ----- 三条北浦通りのギャラリー点で『Before Twice, After Twice / 岡崎和郎・大西伸明』展が始まった(12月21日迄、土・日・祝日のみ開廊)。 初日にお邪魔するとオブジェの気品に圧倒された。型取りからのオブジェ造りというか、掌と科…

岸田良子展 at ギャラリー16 06/25

TARTANS 2010年から発表継続中の岸田良子さん「タータン」シリーズ第14集を拝見。 JACOBITE P80号 「P80号のキャンバスに統一し、筆を使わずに油絵具、ペインティングナイフ、マスキングテープを用いて制作している」(岸田) 左から KEITH, KENNEDY, MACGILIV…

金澤翔子 妙心寺展 at 大雄院

大雄院----- 床の間に掛けられた金澤翔子の書に心打たれる。たとえば「日々是好日」「無限大」「唯一無ニ」。個人的なつながりだけど「日々是好物」(マン・レイ オブジェ展の副題)、「無限階段」(エッシャー)、「唯一無ニ」(横綱・大の里)が、室礼と響き合っ…

金澤翔子 妙心寺展 at 雑華院

雑華院----- 花園の大本山妙心寺の塔頭寺院等を会場(通常非公開)に書家・金澤翔子(1985- )の展覧会が催されている(5月30日〜6月15日)。ダウン症の女の子と母との慈愛にみちた心の言葉、母娘の物語40年が一堂に並ぶ貴重な展示。雑華院、大雄院、壽聖院、大方…

『日本、美のるつぼ』展 at 京都国立博物館

連休明けに京博の『日本、美のるつぼ』展を拝見した(6月15日迄)。奈良博、大阪市美と同じ関西万博開催記念の展示で、京都では特に「異文化交流の軌跡」に焦点を絞っているようだ。お天気がよいこともあり、驚くほどの観客数だった。 備忘録として、小生が気…

三宅章介『ミトコンドリア・イブの末裔たち』展 at ギャラリー16

ギャラリー16で旧知の美術家・三宅章介の『ミトコンドリア・イブの末裔たち』展を拝見した(5月10日迄)。KG+に参加する展覧会でもあるが、会場が暗いので違和感を持った。スペインやポルトガルで大規模停電があったばかり、はて、これは「どうしてだろう」と…

KYOTOGRAPHIE at 八竹庵

昨日は健康散歩を兼ね土曜日から始まったKYOTOGRAPHIEをブラブラ。まずは京都国際写真展(5月11日迄)のインフォメーション町屋となっている新町通りの八竹庵(旧川崎家住宅)を見学。本日 9,876歩 『The Logic of Truth』アダム・ルハナ(パレスチナ系アメリカ人…

『瀧口修造: 東京ローズ・セラヴィ』at ギャラリー点

ギャラリー点の第二回企画展『東京ローズ・セラヴィ』が4月12日(土)から始まった(7月27日迄 土・日・祝日のみ開廊)。画廊主・土渕信彦が愛してやまない日本のシュルレアリスム運動の推進者で詩人で画家の瀧口修造を紹介する渾身の企画。戦後の画業に専念して…

ギャラリー点 開設 at 三条北浦通白川橋西入ル

10.0 × 14.8 cm ---- 盟友・土渕信彦が京町屋を改装したスペースを「ギャラリー点」と名付け画商の産声をあげた。開廊展では現代美術作家・岡崎和郎を紹介するという。氏が敬愛する瀧口修造と岡崎和郎との繋がりは深く、展示されるHISASHIのシリーズが、底冷…

PHOTO NOEL at Gallery Maronie

HOW are you, PHOTOGRAPHY?展は6時で終了。7時から画廊5階で一品持ち寄りクリスマスパーティー。 ---- PHOTO PARTY (PHOTO NOEL) ---- 金井杜道氏の乾杯のご発声 各氏、スライドショーで自作解説、自己紹介。小生は『愛しのマン・レイ展』の告知もさせていた…

The 29th HOW are you, PHOTOGRAPHY? 展 後期展示 at ギャラリーマロニエ

● ギャラリーマロニエでの展示は12月22日(日) 18:00迄 → http://www.gallery-maronie.com/ ---- 5F ---- 4F ---- 3F --- 後期展示(案) 最終で各階大きく変更しています。

Real Photo Postcard at Gallery Maronie

京都写真クラブによる写真展『HOW are you, PHOTOGRAPHY?』は後期展示に入っています。── 22日(日)18:00迄。会場は河原町四条上る蛸薬師東 ギャラリーマロニエ。小生は3階に上掲の5点を出品しました。蒐集した絵葉書での参加は、3年目となります。 それぞれ…

POST in KYOTO

ディスプレーに Marton Perlaki/The Third Hand --- 東人からチラシを頂いていたので、ルパンの店の帰りに木屋町通二条角のPOST in KYOTOを訪ねた。角地の建屋がおしゃれなスペースに変身している。ファッションを扱っていると思われたので、これまでスルー…

HOW are you, PHOTOGRAPHY? 展 後期搬入 at ギャラリーマロニエ

昨日は午前中に「愛しのマン・レイ展」カタログの校正を済ませ、夕方から河原町通り蛸薬師下ルのギャラリーマロニエで写真展の搬入。小生は今年も蒐集した絵葉書を観ていただこうと思う。題して「Real Photo Postcard」これは1903 年にコダックが売り出…

『キュビスム展』at 京セラ -4

全29点、紙もの好きにはこたえられません。眼福ですな。所蔵先はパリのカンディンスキー図書館、東京の国立西洋美術館研究資料センター、個人蔵など。 *『キュビスム展』は、国立西洋美術館 2023年11月12日〜2024年1月28日と京都市京セラ美術館 2024年3月20…

『キュビスム展』at 京セラ -3

フランティシェク・クプカ『挨拶』1912年、フランシス・ピカビア『赤い木』1912年頃 ナターリヤ・ゴンチャローワ『帽子の婦人』1913年 ミハイル・ラリオーノフ『春』1912年、ジャン・ブーニー『理髪師』1915年 ファン・グリス『椅子の上の静物』1917年、『朝…

『キュビスム展』at 京セラ -2

マルセル・デュシャン『チェスをする人たち』1911年 ---- 本展で楽しみにしていたのが、「デュシャン兄弟とビュトーグループ」でくくる第8章。版画家のジャック・ヴィヨン、彫刻家のレイモン・デュシャン=ヴィヨン、末弟のマルセル・デュシャンの兄弟にフラ…

『キュビスム展』at 京セラ -1

『ヨンベあるいはウォヨの呪物(コンゴ民主共和国)』---- 昨日紹介した『シエスタ』3号と同じく、京都市京セラ美術館での『キュビスム展』も、タイミングを逸して12月となってしまった。展覧会は3月20日から始まっていたが、旅行の準備もあり帰国しての鑑賞だ…

デ・キリコ展 -2F

『預言者』1914-15年 ニューヨーク近代美術館 『形而上学的なミューズ』1918年 カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館 『風景の中で水浴する女たちと赤い布』1945年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団(ローマ) 『オデュッセウスの帰還』1968年 ジョル…

デ・キリコ展 -3F

神戸市立博物館 デ・キリコ展──わたしは、謎を愛する。9月14日(土)〜12月8日(日)---- 神戸市立博物館で催されている『デ・キリコ』展に出かけた。「画家はシュルレアリスムの先駆者として歓迎された後、古典絵画に戻った新作を否定され、ブルトンらと決別し…

『シュルレアリスム宣言100年展』at LIBRAIRIE6

23.0 ×11.5 cm 案内状 --- 恵比寿のシス書店で上掲のタイトルを冠した展覧会が開かれている(10月20日(日)迄)。第119回となる企画だという。ブルトンの宣言初版本の他、マン・レイが女装したデュシャンの肖像(ローズ・セラヴィ)で飾った香水瓶を撮った写真の…

『わたしのシュルレアリスムと超現実主義100年 + 実験音楽展』at Galerie ABRI

京都・鞍馬口通りのギャラリー・アブリ(隠れ家)で表題の展覧会が催されている(12月25日迄、 土・日開廊)。アンドレ・ブルトンのシュルレアリスム宣言刊行100周年を祝う極東での怪しい光が私的な空間で揺れている。展覧会のことをある人から聞いたので、土曜…

『シュルレアリスム宣言 100周年』at 京都国立近代美術館 コレクション・ギャラリー

壁面左から北脇昇『秋の驚異』(1931年)、マックス・エルンスト『人間の形をしたフィギュア』(1931年)、『怒れる人々』(1927年)、ショルジュ・ユネ(監修)『シュルレアリストのはがき』(1937年) ── 小生、はがき切断前のシートを観たのは初体験です。 --- 京近…

『シュルレアリスム宣言100周年』展 at ポンピドゥセンター

A面--- 9月4日からパリのポンピドゥーセンターを会場に『シュルレアリスム宣言100周年』展 が開催されている(2025年1月13日迄)。記念の大判カタログ(32.8×22.6cm 344頁)が午睡書架に届いたと聞いたので出かけた。展示を観ていないので判断は出来ないが、カ…