『林哲夫 北條正庸』2人展 ─ 積日 ─ at 村田画廊

疎水 --- 林画伯が日本画の北條正庸氏と北山の村田画廊で展覧会を開催されている(3月28日迄)。閑静な住宅街の画廊、良い雰囲気で春の訪れを感じました。拙宅からはかなりの勾配、健康ライドは1時間以上、鴨川沿いで歩数換算7800歩。

『コスチュームジュエリー』展 at 京都文化博物館

2月17日(土)にスタートした表題の展覧会に奥様と出掛けた。研究家の小瀧千佐子氏のコレクションを中心に凡そ450点の衣裳を引き立たせるブローチ、イヤリング、ネックレス、マスク、ブレスレット、クリップなどが洗練された空間で輝いて見える。1920年代から1…

ジョージ ホイニンゲン=ヒューン 写真展 at シャネル・ネクスト・ホール

表題の展覧会は2月7日(火)〜3月31日(日)迄

安井仲治展 チラシ at 東京ステーションギャラリー

● 表面 東の友人が『安井仲治』展のチラシを送ってくれた。東京ステーションギャラリーで23日(金)〜4月14日(日)迄の期間。生誕120年を記念する大規模企画で「僕の大切な写真」と副題がついている。チラシの表面は二種類あるようなので、どちらもアップさせて…

『MON SADE』第2章

● 2月4日(日)まで京都市内で催された「マルキ・ド・サド侯爵」に関する展覧会のプレビューを本駒込の画廊・ときの忘れもののブログに「ラ・コスト村の時計塔」と題し寄稿させていただいた。皆様の琴線にふれる展覧会だったと思うので、見逃された方にも読ん…

Printmaking II at GALLERY MARONIE 4F

鈴木真衣子 --- 「ジャンルを超え版画を超えて」吉田佐和子さんが呼びかけた「刷りとその解体」展が河原町蛸薬師のギャラリー・マロニエで2月18日(日)迄開かれている。

展示替え 山本悍右と下郷羊雄の場合

● 『シュルレアリスムと日本』展での展示替え 1月9日(火)(前記: 2023年12月16日〜2024年1月8日 後期: 2024年1月10日〜2月4日) 昨日と話題が重複しますが、作品の展示替えについてさらに書きたい。額のサイズがほとんど同じで、作品だけを二人羽織的に入れ替…

超現実主義写真集『メセム属』 雑記

1月8日まで --- 昨日の続き…… 『シュルレアリスムと日本』での展示は、紙モノ保護のかねあいから、前・後期で展示箇所を変えるなどの工夫を行なっている。展示リストでは分からなく、また、刺激的でもあり、わたしには気持ちが良かった。 前期で開かれていな…

巴里新興美術展覧会 目録 雑記

会場での目録 パチリは許可を頂いた。 ---- 京都文化博物館で催された『シュルレアリスムと日本』展が昨日(2月4日)終わった。今展は熱心な担当学芸員の頑張りで作品・資料とも大変充実した内容となり、シュルレアリスムに関心を寄せる者として楽しく・日参さ…

マルキ・ド・サドへの旅-2

昨日は雨。市内某所で開催中の展覧会『MON SADE』第2章も残り4日となった。完全予約制での開催なので、ほとんど知られることなく終わると思うが、もし、サドやシュルレアリスムに関心があるなら、拝見されることをお薦めする。 小生、昨日もお邪魔し、3時間…

安齋重男 in サンマルコ広場、1986年

● Ciao. Love Anzai 10.7 × 15.4cm (案内状、複製、加工) --- 上掲は写真家・安齋重男さんの三回忌の年に、国立の石原悦郎旧宅で催された展覧会の案内状。「私の部屋の窓の目の前は教会で、そこに住む鳩の鳴き声と教会の鐘で目がさめます。……」こんなステキ…

北山善夫 / 京都美術文化賞 at 京都文化博物館

左から『変形の問題』(2021年)、『わからないところから わかるところへ』(2023年)、『内在するもの』(2023年)、『もともと』(1983年)、 --- 上掲の展示は地元の京都中央信用金庫を母体とする「中信美術奨励基金」が第36回の「京都美術文化賞」受賞者(2023年…

◯ ◯からの引用、あるいは、オリジナリティ。

●『開館60周年企画『拝啓、きょうきんび』(部分) at 京近美 森村泰昌 左から『私の妹のために/シンディー・シャーマンに捧ぐ』(2004年度購入)、『だぶらかし(マルセル)』(2007年度購入) 平安神宮大鳥居--- ●『追悼: 野村仁 1945-2023』(部分) at 京近美 野…

『追悼: 野村仁 1945-2023』at 京近美

●「身近な事物や宇宙に内在する時間と秩序を、たゆまぬ観察力と壮大な想像力をもって探求し続けた、野村の創作の軌跡を振り返ります」(パネルから引用) 京近美・四階コレクションギャラリー 『真空からの発生』 --- 昨年10月3日に亡くなられた野村仁さんを偲…

エルンスト、福沢、北脇、浅原、靉光 でしょうか。

--- 昨日は講演会の後、京都文化博物館向かいのポールで友人とおしゃべり。 速水豊氏の「シュルレアリスムがもらしたもの ── 2つの手法と眼のイメージ」と弘中智子さんの「なぜ シュルレアリスムは日本において多様な展開をみせたのか?」は、どちらも興味深…

講演会「シュルレアリスムと日本の画家たち」at 京都文化博物館 

1月13日(土) 10:30〜12:00 の予定で表題の講演会が催される。アンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言』を発表してから100周年になるのを記念し、日本での受容と交流をたどり、いまだ終わらない運動の魅力を紹介する展覧会の、情熱的な企画者、シュルレ…

『異界へのまなざし』at 京都文化博物館

鍾馗像(朏コレクション) 昭和時代 「京都では屋根の上に鍾馗像を載せている様子がよく見られるが、この像によって退けられた魔が近所の他の家に取り付くと恐れられ、屋根の上に置くときには近所の了解を得るなどの、配慮が必要なのだという」目を合わせない…

かとまり個展『Blue Pool Road』 at Now Then Kyoto

27日(水)で終わってしまったが、かとまりさんの個展は良かったですね。サイノアタイプの作品も、パンフレッットの言葉も、心がこもっていて、癒やされちゃった。若いお客さんが多いので会場パチリをしてないけど…… 「ところで、こうした香港での経験は、もう…

『シュルレアリスムと京都』at 京都文化博物館

昨日から『シュルレアリスムと京都』展がスタートした。2階の会場も素晴らしい。まさか、北脇昇の『眠られぬ夜のために』と小牧源太郎の『民族病理学(祈り)』が、揃い踏みしているとは思いませんでした。 鴨川 三条大橋--- 今夜はクリスマスイブ

『シュルレアリスムと日本』at 京都文化博物館

昨日からシュルレアリスム宣言100周年を記念する『シュルレアリスムと日本』展が始まった(2024年2月4日迄)。関心の高さを反映して朝一番から多くのファン(?)がつめかけている。リストによると作品115点、文献資料91点(前期・後期で入替え)の大規模展である…

The 28th HOW are you, PHOTOGRAPHY?

29.7 × 21 cm --- 今年も年末恒例の写真展『HOW are you, PHOTOGRAPHY?』に参加します。小生は後期展示(12.19-12.24)、ギャラリーマロニエ(河原町四条上る東側)、3階の予定です。 共同企画で杉浦正和写真展(ギャラリーメイン、終了)、市川信也写真展(ギャラ…

杉浦正和写真展『迷幻街  サイケデリックストリート』at ギャラリー・メイン

写真家をパチリ --- 杉浦正和さんの写真展が麩屋町五条上ルのギャラリー・メインで催されている(12月10日迄)。サイケデリックな色彩あふれる大判プリントが壁面に整然と連なっている。写真家の目線を頂戴したような感覚。アジア特有の湿気まつわる街の昼と夜…

瀧口修造の誕生日

シュルレアリスト・瀧口修造は1903年12月7日富山県で生まれた。今年は生誕120周年にあたる。この夏、氏の造形の仕事を京橋のアーティゾン美術館で拝見(ABSTRACTION展)した。よりすぐりのバーント・ドローイング、デカルコマニー、ドローイング、ロトデッサン…

『瀧口修造と作家たち── 清家コレクション』展 at ギャラリー ときの忘れもの

7月に家人と東京へ出掛けたのは古くからの友人・清家克久さんのコレクション展を拝見することだった。

マルキ・ド・サドへの旅

12月2日はサドの祥月命日。夜の10時に亡なくなったというから、時差を考慮すると日本では3日の朝6時。シャラントン精神病院、1814年の事である。サドはマン・レイの精神的師匠であり、小生も強く惹かれてきた。若い頃は澁澤龍彦訳で多く読んだ。後にマン・レ…

眼福の貴重資料 at アーティゾン美術館

『オクシダン』第32号 25.0×16.3cm 16−17頁 エミール・ベルナール「ポール・セザンヌ」 --- 東京のアーティゾン美術館で6月3日〜8月20日まで開催された『ABSRTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ』は見応えのある…

モネ『黄昏、ヴェネツッア』など

(左から) オディロン・ルドン『神秘の語らい』、クロード・モネ『黄昏、ヴェネツィア』ca.1908 at ARTIZON MUSEUM, TOKYO --- ヴェネツィア 2023年6月 ホテル カールトン オン・ザ・グランド・カナル --- マネが描いたサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は…

東福寺 at 京都国立博物館

秋晴れ最高の18日(水)、京博で催されている『東福寺』展を拝見した。臨済宗の東福寺については、紅葉の名所通天橋を知るのみで、「東大寺」と「興福寺」から一字ずつとって名付けたことも含め知りませんでした。開祖は宋で修行した円爾、13世紀創建の大寺院(…

抽象と現実: ポール・ストランドの写真を中心に at 京近美

京近美のギルバートコレクションは、1986年に京セラが購入したシカゴ在住のギルバート夫妻による世界屈指の写真コレクション1050余点が寄贈されたもので、20世紀初頭の写真作品の充実で特に知られている。久しぶりにポール・ストランド、アルフレッド・ステ…

チョウの軌跡──長谷川三郎のイリュージョン at 京近美

友人から頂戴した厚手用紙に蝶の軌跡を連想させる穴が空いたチラシが気になって京近美の展覧会を拝見した(10月5日〜12月17日迄)。「『みる』ことを中心としてきた美術教育のあり方を問い直し『さわる』、『きく』などの感覚を使う」試み。「長谷川三郎の抽象…