読書『オリエント急行の殺人』

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18×10.4 cm 164.pp 27.  『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー(延原謙訳) No.150 早川書房 1954年3月25日印刷発行 

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 となりのコンパートメントとの仕切のドアのハンドルに、格子縞の大型の、濡れタオル入れが掛けてあった。その下に、おそらくハッパード夫人が手から取落したであろう。柄に浮彫りがあり、刀身は反がなくて先細になったまがい東洋ものの、安手な短刀がころがっている。刀身には一見錆のようなものが、たくさん付着していた。 p.136

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 乗客たちはぞろぞろと食堂車へ入ってきていて、めいめいテーブルをかこんで席についた。一種の期待と不安とで、みんな同じような表情を示している。グレタはまだ泣いており、それを反対にハッパード夫人が慰さめ力づけていた。 p.203

 

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 本年2月に、ブログで連載した「英国ミステリー」早川ポケミスの該当号を、やっと見つけた(三冊です)。小生ブログでのイメージは →